君に何度か教えたひとつ
一般的に死を望むのは衝動だ。
勿論この世には希死念慮というものがあるのは知っているけれど、それでも実行に移すには何らかの契機、あるいは欠落が必要とされることが多い。
あと一歩踏み込むだけという状況ができてさえしまえば、その魅力に逆らえない人間がどれだけいることか。
だけどその状況というのは中々できない。それはそう。
今まさに脈動している心臓を、思考を、積み重ねてきた生を、捨て去ることに躊躇が生まれない筈はない。
だって捨てたら取り戻せないんだ。勿体ないだろ?
それを乗り越えてしまったなら、まあ、おしまいなんだけれど。
ワタシの場合はそれとは違った。
ライフイベントの一つというか、単なる目標というか。
死に場所の妥協さえすればいつだって死ねたんじゃないかと本気で思う。
でもさ、ほら。なんで世界を滅ぼさずにワタシの方がわざわざ死んでやるのに死に場所が適当でなきゃいけないんだ?ってむかつくから。
ついうっかり18年を超えてしまったんだよな。よくもまあ続いたものだ。
そうしてようやく出会った死に場所は、一緒に死ぬことにいくつかの条件をつけた。
ひとつ、自分以外にそんなことを言わないこと。
ひとつ、自分以外と恋人同士がするようなことをしないこと。
ひとつ、時期が来るまで生きること。
その死に場所は本当に綺麗で、ワタシはあの人を手に入れたままでいたかったから喜んで条件を呑んだ。
そんな条件をつける理由はわからなかったけど、あの人のためと思えば守れることが嬉しかったんだ。
そんなことを、話したことが何度かあったね。
勿論この世には希死念慮というものがあるのは知っているけれど、それでも実行に移すには何らかの契機、あるいは欠落が必要とされることが多い。
あと一歩踏み込むだけという状況ができてさえしまえば、その魅力に逆らえない人間がどれだけいることか。
だけどその状況というのは中々できない。それはそう。
今まさに脈動している心臓を、思考を、積み重ねてきた生を、捨て去ることに躊躇が生まれない筈はない。
だって捨てたら取り戻せないんだ。勿体ないだろ?
それを乗り越えてしまったなら、まあ、おしまいなんだけれど。
ワタシの場合はそれとは違った。
ライフイベントの一つというか、単なる目標というか。
死に場所の妥協さえすればいつだって死ねたんじゃないかと本気で思う。
でもさ、ほら。なんで世界を滅ぼさずにワタシの方がわざわざ死んでやるのに死に場所が適当でなきゃいけないんだ?ってむかつくから。
ついうっかり18年を超えてしまったんだよな。よくもまあ続いたものだ。
そうしてようやく出会った死に場所は、一緒に死ぬことにいくつかの条件をつけた。
ひとつ、自分以外にそんなことを言わないこと。
ひとつ、自分以外と恋人同士がするようなことをしないこと。
ひとつ、時期が来るまで生きること。
その死に場所は本当に綺麗で、ワタシはあの人を手に入れたままでいたかったから喜んで条件を呑んだ。
そんな条件をつける理由はわからなかったけど、あの人のためと思えば守れることが嬉しかったんだ。
そんなことを、話したことが何度かあったね。