Eno.270 フェルテ

天使の呟き(43)

 
──安堵している自分がいる。

隣の奴を失わずに済んだことに対する安堵なのか。

わざわざ自分の手を汚さずに済んだことに対する安堵なのか。


──後悔している自分がいる。

隣の奴の望みを叶えてやれないことに対する後悔なのか。

全を乱す可能性のあった存在を見逃したことに対する後悔なのか。