Eno.316 鶴岡 星良々

誰かにとっての特別じゃなくて、ほんとの特別になりたいんだ

わたしがクラスでアイドルであることを黙っていた理由は、アイドルだからって目で見られるのが嫌だったから。

変に期待されちゃったり、失望されちゃったり、線を引いちゃったりとか、されたら嫌だなぁって。
わたしは本当に、純粋にハテコー2-1の一員になりたかった。
アイドルだからって理由で学業を疎かにするなんて絶対有り得ないし、クラスでまでちやほやされるのも嫌でさ。

友達作って、普通の青春送って、学業もちゃんとやってさ。
恋……は全然実感わかないけどね。

それに、『偶像』って、『偶像』だからキラキラしてると思わない?
ファンの前でだけ、『特別』になってこそ、きっと本当の『特別』だ。

でも、みんなそうじゃない。
ちゃんとわたしを、2-1のクラスメイトとして見ていくれている。
このクラスだったら信じてもいいんだ。
好きになってもいいんだ。

だから。
わたしは、全部を話すことにした。

秘密や嘘で壁を作って、勝手に寂しがるのは、もうやめにしよう。