Eno.42 終末兵器

わくわくむじんとうにっぽう.44

◇おうじの!あったことりすと

・嵐の中外へ出た
いやあの砲台の固定が不安だったが故…………
大丈夫であるぞ〜〜我へいきであるぞ〜〜。
と、黙っておったらルーシー殿には筒抜けであった。
流石医者殿であるな〜〜目は誤魔化せぬか〜〜……

今度お礼で埋め合わせせねばなるまいな!

・はみんぐ

すこしおちつけばよい。

少しでも、怖さを減らせれば良い。

それだけの話であるぞ。



◇ ◇ ◇


人々は、ついに宙へと手をかけた。

月世界旅行。
この身一つではいけないような場所を夢見るようになった。
いいや、ずっと夢を見ている。
夜空に願いをかけている。

馬鹿げた少し不思議な空想の話に、夢見る少年だっていたのだろう。
いいや、現実じみていないようで、案外実用的なのかも。
けれど、少し不思議には違いがなく。
空想科学。

砲台で飛び立つ人の姿。

ああでも、そんな野蛮なものではなくて。
もっと快適にいきましょう。


空かける翼があるのなら。
宇宙かける船だって。


天翔る船を何度も飛ばそうとしている。
飛ぶ船の父は冷笑されたことだろう。
おかしなことを言っていると鼻で笑われている。

しかしそれは間違いなく空を飛んでいた。
宙に届かせるにはたりないのだけれど。


が、夢みがちな時間はそこまで。


──争いというものは物事を進化させるから。



◇ ◇ ◇


──ちょっとしたうぉーがあった後。

その舞台は、それまで蚊帳の外、そっぽむかれていた宇宙へと階段を上がっていた。

人の手が届かない未知の空間であることをしっていたから。

誰よりも早くそこへと到達してしまえば、誰よりも自由に力をふるえるのだと。

…あとはちょっぴりのロマン。
それを建前にして、子供のとき夢見た綺羅星を大切にしながら。
学んだ頭が、夢を、手につく現実にしようとしていたのかも、しれない。


──とかく。


なんどかの実験と死骸の積み重なった後で。

出し抜いた方の国が。


人を乗せて宇宙へと飛び立ち。

地球の青さを見つめた後に。神がいなかったことを見つめている。


それから、出し抜かれた方の国が。

人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるための、方法を結んだ上で。


──月に着陸した。




◇ ◇ ◇




ちょっとした密かな話でもしようか。

月面は死んでいる。

月の面は死んでいた。

昔は生命がいたのだろうが。そんな跡だけ。


──音もないように静寂。

息も吸えないような広大な閉鎖空間。

ひどく孤独を増長させるのに。



──この空に住むことを夢見ていた。

広々とした星空。
体は無重力でどこまでもいけそう。
食べ物と水分に支障がなければ。
宇宙に耐えられるような建物が立つのであれば。


あの小さな星にいるよりも、ずうっと、ずぅっと。


そんな夢を見ている。

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◇ ◇ ◇

開発は進んでいく。終わることはない。

が、どうしてもお金がかかるから、途中で凍結されてしまったけれど。



宇宙には金がかかるのだ。
ロマンよりも、現実じみた金が良い。
ほら、人が何人も死ぬ事故とか起きたでしょ。
もう十分、力は示したし。
特段、達筆するようなメリットはどこにもない。

争いの道具として宇宙は放棄されている。


──だから、スマートフォンで、誰とでも言の葉をかわせるような時代になっても。

ランデブーなんてしたことがない。


無機質で冷たい、孤独を極めた場所とされている。

それ以上は無理解を向けている。

探査機すらも飛ばなくなった。


タブーとなり、それは終わっていた。


◇ ◇ ◇


──再び、人類の目が宇宙を向いたのは、三度目の大きなうぉーのあと。


三度の争いで傷ついたその星と、爆発的な人口増加による、領域の確保の困難化が、起こったことであったという。