(27)
汽笛の音。打ち上がる花火。
空に上がったそれは一瞬で、けれど確かな思い出を心に残して散っていく。
ものごとにはいつか終わりがある。それは『仕方ないこと』だ。
考えてみれば当然の事だけど、「もう少し、欲を言えば永遠に」なんて思ってしまう。楽しい時間なら尚更で、失ってからその儚さに気が付くことも少なくない。
現に、アイツがまだ生きてたら同じように今年の夏も、あの大きな大きな8月の花火を見れたんじゃないかって思ってる。
でもダメなんだよね。今年は隣にアイツはいない。まあ私もきちんと帰ってあの花火を見れるかはまだ分からないのだけれど――鎮魂の祈りが込められているらしいその花火の意味が、まるっきり変わってしまいそうだなあ……。
でもそれでいいよ。
うん。それでいい。もういいよ。
アンタの歩めなかった明日を、私が目一杯楽しんでやるんだから。
あの世で待ってて。私、アンタの分までお土産話、いっぱい持って行く。
一足早いこの夏の思い出は、それこそ一番メインの話になるよ。きっと一生忘れられない……忘れたくない。たとえ夢でも、きっと、私は思い出してみせるからさ。
みんな、それぞれに愉快で楽しいんだよ。羨ましいでしょ、……化けて出ないでね。
空に上がったそれは一瞬で、けれど確かな思い出を心に残して散っていく。
ものごとにはいつか終わりがある。それは『仕方ないこと』だ。
考えてみれば当然の事だけど、「もう少し、欲を言えば永遠に」なんて思ってしまう。楽しい時間なら尚更で、失ってからその儚さに気が付くことも少なくない。
現に、アイツがまだ生きてたら同じように今年の夏も、あの大きな大きな8月の花火を見れたんじゃないかって思ってる。
でもダメなんだよね。今年は隣にアイツはいない。まあ私もきちんと帰ってあの花火を見れるかはまだ分からないのだけれど――鎮魂の祈りが込められているらしいその花火の意味が、まるっきり変わってしまいそうだなあ……。
でもそれでいいよ。
うん。それでいい。もういいよ。
アンタの歩めなかった明日を、私が目一杯楽しんでやるんだから。
あの世で待ってて。私、アンタの分までお土産話、いっぱい持って行く。
一足早いこの夏の思い出は、それこそ一番メインの話になるよ。きっと一生忘れられない……忘れたくない。たとえ夢でも、きっと、私は思い出してみせるからさ。
みんな、それぞれに愉快で楽しいんだよ。羨ましいでしょ、……化けて出ないでね。