Eno.627 金色の髪の青年"イルドゥン"

流される前

流される前、俺は星の海に流れ着いた物を見ていました。
時々、そこには不思議な物が流れ着きます。

角の取れた硝子、
何とも分からない貝殻、
何か分厚い本の破片、

やたらと細やかに光る板、
煌めきを纏った紙、
薄く頑丈な容器、

不思議な香りのする草の刺さったカレー
黒光りする丸い円盤、
水を弾く青い布、

その時でした。

水を弾く青い布、ブルーシートと呼ばれているものに
俺の足は取られてしまい、
星の海に溶けてゆけば、

目が覚めて、この島でした。