Eno.694 源柚月

六日目のキロク

男子会のとき、女の子のはなしになって楽しそうに混ざるいずもりクンを思いっきり制してしまった。
『イヤだ』とおもった。私にはないものだから、比べられてるような気がしたんだろう。

憶測なのは、直感的なものだったこと。
みにくい嫉妬をしたこと、それが自由じゃないって感じさせてしまったこと。

失敗したー!!って思って、焦って。
御伽屋クンのこと、いじわるしちゃったことも失敗した!!って謝って。上手にできないからまた焦ってはずかしくて。


逃げるみたいに一人になろうとしてサトミツちゃんが様子を見に来てくれて、女子会ではいずもりクンが一番人気なんだって知った。
キッチンで手料理振る舞ってくれる、ストイックで素敵な鍋島クンを抜いてキミが一番ステキだって、いわれてるのをきいて。



キミに、『普通の』幸せがあるんじゃないかとおもった。



キミが手を伸ばせばちゃんと、私みたいなちぐはぐのクズよりもっと、宝石みたいでキラキラしたパワフルで豊かな愛情をもった『女の子』に、きちんとみてもらえるんじゃないかって。
…でも私がしたことは人のペースを乱して押し付けて、急かしただけで、それはいつもの私で、浅ましいカスで。


モンちゃんにはひどいことをしたと思う。
お風呂でも、恋路でも、一人鍋してたときも。
でも、おはなしできてよかった。直接謝れてよかった。
せららチャンにも、モンちゃんにも「いずもりクンを幸せにして」って応援してもらったら…まだ私はみっともないぐらいキミのことぐちゃぐちゃに好きでいて良いんだと思ってしまったけど。



「キミがいつギブアップするのかたのしみだな、いずもりクン。」


…男の子はオオカミなんだよ。
 私はそのなかでも、かなりのヘビー級みたい。もう、わかってるかもしれないけれど。」


「このよのおわりがきても、私はキミがだいすきだよ。
 きこえてるかな?ねてるからきこえないか…ふふっ」