Eno.326 アイーク

6-7:明日、世界が終わる

爆発オチじゃないからな?

この島は、明日か明後日には海に還る。
嵐とまでは行かなくても、降り注ぐ雨は少しずつ島を削っていく。

まるで、世界が終わる前のようだ。

そりゃ、ジーランティスは終わらない。
この島ひとつが消えたところで、何も変わらない。
また何者かの意図した通りに、他世界の海を少しだけ呑み込み
それをこの海で奇想天外な動植物として再構築していくだけだろう。

けれど、この「雨水を安全に飲むためにはまず沸島」は、終わる。
この島で出会った奇妙な連中との別れの時が近づいている。

正真正銘の世界の「終わり」には、何度か立ち会ったことがある。
この雰囲気は、それと全く同じだ。

苦楽を共にした連中と、他の世界で再会したこともある。
「アイツ今どうしてるのかな」とふと思い出すだけになることもある。
どちらになるのかは全くわからない。


オレはもう、慣れっこだ。


※「明日、世界が終わる」……混沌のダンジョンの暗黒剣士の奥義。
 敵味方全員を時限爆弾状態にし、3ターン後に爆死させる。ヤバい。