Eno.919 クーツェ・イゼール

遭難日数9日目(!)記録 クーツェ

ついに島に船が完成し、脱出キットも21人分そろった。
僕は島にいるなにかも仲間であるので自身で倉庫にある備蓄から脱出キットを作り上げた。

夜の曇り空の元、予定時刻になったため点呼をとって、倉庫からそりを引っ張り出して全員に脱出キットを配る。
島からの脱出に必要な最低限の物はそろった。

この島に未練はもうない・・・本当だろうか?

改めて倉庫に入り、残りの食料を確認していく。
その時予定より多くしまわれた木材、金属材を見てあることを確信する。
倉庫から枝を取り出してこの島が沈むだろう時間を考えて、一人当たりどれくらい拾得物が拾えるか最低値で考える。
地面にがりがり書き終えた簡単な足し算と掛け算でそれは可能だとでた。

全員で協力すれば最後のレシピ”???”の材料がそろう。

天候はどうだろうか?食料や水はどうだろうか?それだけが懸念である。
これを見逃したらこの島での未練が残るだろう。
シェアテーブルに振るまわれる料理に舌鼓を打ちながらやることに対して備えていく。

1つボロボロの書き置きから気になる情報が入った。

かつてこの海にはとても栄えた国があって、その国には気持ちや心をエネルギーの結晶にする技術があったそうな。
やがてその国は原因不明の洪水で沈んでしまうのだけれど、今でもたまに透き通るような宝石が浜辺で見つかるとかなんとか……"

読み上げられたそれは石碑に書かれた内容と同じ部分があり、この不思議な石は読み上げられた結晶なのかもしれない。
最後のレシピ”???”が完成したときに答えがわかるかもしれない。

まだ時間はある。最後のレシピ”???”に向けた挑戦が始まる。