Eno.2 ロン

1枚の便箋

(ある砂浜にひとつの瓶が流れ着いている。
拾って開けると、1枚の便箋が入っていた。
読むも捨てるも拾ったあなた次第だ。
中を開けば、そこにはこう書いてあった。)


この手紙を拾った何処かのあなたへ

まず、この手紙は、私、いえ、私たちの個人的なお願いを書いています。

読まずに捨ててしまっても良いですが、少しだけ聞いてくださるとありがたいです。


この手紙が届いているということは、

私たちは今、大切な仲間を捜しています。

その人は、太陽のような人で、ムードメーカー的存在です。

その人は、いつも笑っていて、元気なお方です。

ちょっぴりドジをしてしまいますが、それももう慣れています。

私は、魚料理が苦手ですが、その人はよく食べます。

凛兎様は呆れていますが、私は大丈夫です。

そうして、命が回っていますので。

そしてその人は、あの方にとっては、とても大切なご友人です。

あの方は、彼がいるときは、心なしか楽しいと思っているみたいです。

ですが、あの方は今、

とてもとても心配でたまらないようです。

というのも、先日私たちは、大切な仲間、あの方にとってはかけがえのない友人をひとり失ってしまいましたから、

もしかして彼も。と不安だと思っています。

これはあくまでも私の推測ですが、あの方に今必要なのは、私ではなく、友人の彼。

彼がいなくなってから、
日に日にあの方の心がもっと疲弊しているように見えるのです。

私は、ただあの方に想いを寄せているだけですので、少しだけ、わかるような、ただの思い込みかもしれません。あぁ、恥ずかしい。


だからお願いです。

どうか、彼を見つけてください。

嫌だと言っても、連れて帰ってください。

彼は正直です。

帰りたくないって言っているのはきっと、

自分のせいでまた壊れることが怖い、と思っているのでしょう。

だからお願いです。

彼を、

私たちの仲間を、見つけてください。