Eno.42 終末兵器

わくわくむじんとうにっぽう48

◇おうじの!やったことりすと

・ほうたいをひたすらつくる
グル…………グル………(まく)
いや本当にひたすら作っておったぞ。真水と………共に……
救急セットが必要であるが故な。清潔な包帯が必要不可欠であると言うわけである!
いや〜、包帯というのは作るのになかなか手間がかかる。清潔にしなければいけないというのが最もであるな。

怪我をすれば、その傷口からばい菌が入ろう。
ばい菌が入れば傷口はどんどん膿んでいくのである。
そうならぬように、消毒をする。
手当てをしていく。

手間なことであろうが、不安定な船旅だから必要なことであろう!
船が揺れ、擦り傷を負い、その傷口に塩水が染みれば当然痛いであろうしな〜。


傷口を縫う針なども必要な気がしてきたな……湿布とか……いやそれだと本当に救急箱になってしまうかもしれぬ…………


◇保存食
長持ちする食事である!!!
塩漬けにした肉!うむ、干せばいい感じの硬さになる。
よく噛めば腹も膨れよう。保存性もバッチリであるな〜素晴らしい!!!
旨味というわけである。こちらもまた、船旅には欠かせぬであるな!!

◇もう疲れちゃって うごけなくてぇ………

動けぬ……………………
と、この調子で皆それぞれがそれぞれに準備を整えていたが故、皆疲れ果てておるな………

我もまたそうである………しばらく休もうぞ…………









全然話が、未来には残っていないから、実際、事実とは異なるのかもしれない。
誰か誰かが、それでも未来に残したかった。


もしかしたら、空想かもしれないお話。





──三度目のうぉー。
何がきっかけだったかは、どこかに記されて、薄れてしまったが。


土地を壊すような戦争だったという。

もしくは、その空気を壊すような。

そんな戦争。


──ある程度の争いの後、勝ちが決まった。
というよりは、各国が疲弊してしまったことが何より大きかった。
圧倒的な技術力、同士がぶつかっており。
決着がつかないまま、多大な予算ばかりが動いて。
国の体力がなくなり。

働き手も、土地も潰れている。


その土地から再興しようと。


人々は前進する。

人々は育つ。

人々は増えた。

失ったものを取り戻そうとしていたから。


──まあ、人は栄えても。

星は戻らなかったのだけれど。


破壊したものは戻らない。戻るとしても、時を必要とする。

人類が増えるのに対して、星の再生速度は、随分とゆっくりとしたものだった。

例えば、スマートフォンを持つ時代に比べると。

人は圧倒的に多いのに、住める土地は、ちょっと少ない。

そんな塩梅で。


──住む場所がなくなる。

──食物はたりない。

──資源も足りない。


産めよ増やせよは、止まらなかった。





──だから、空を見た。


かつて昔、皆が焦がれた宇宙の輝きをとらえた。



戦争するより、ずっと安く。
戦争するために手に入れた技術があったから、昔よりずっと簡単に宙に行けるようになっていた。




宇宙の開発は、こんなにも簡単にできたんだって。



──ただ。

戦争をしたのだもの。


敗戦国がある。

他の国々よりも、ずっとずっと疲弊し、何もかもを持ち合わせなくなった、国の連合体。

それらは、宇宙開発に取り掛かることができず、出遅れた。


出遅れたところ、始めたときには、もう。


勝った国の人たちが、宇宙を買い取ってしまっていたのだ。


彼らは忘れ去られている。


彼らは置いていかれている。



──彼らの戦争は、まだ終わっちゃいなかった。

さらに上がった国々と、空に上がらなかった国々が。

いいや、上がった国々だって、その星の分配をめぐって分裂している。

宇宙に花でも打ち上げようか!


互いに、より良き星の領地を奪い合う争いが、また始まった。


一つの兵器の打ち上げ。

ロケットは高く飛ぶ。

ツキ・ステーションが大きくなった訳。


各自が、好きな星を撮るために、宇宙で銃を撃ち続けている。

レーザービームは、きっと素敵な流れ星。




──星取り戦争、と。それはのちに呼ばれるようになった。




◇ ◇ ◇



明確な終わりがあった訳ではないけれどさ。


負けた人々は、宇宙から、水の星へと島流しを喰らっていたんだって。


それだけではなくて、水の星。

自ら、残っている人も、何千人といたけれど。