Eno.326 アイーク

6-8:この世界の恐ろしさ

難破船でずっと布を拾ってるが
この船、明らかに植物生えてる。
っていうかギザギザの野草拾った。

あと、同じ内容の書き置きが複数。
何人もの船員が同じ内容を書き残すとは思えない。

灰被り……エマさんが言ってた
「(みんなが拾ってきた)この大砲の数、ドレッドノート級」って言葉も。
確か大砲いっぱいつけたムチャクチャデカい戦艦のことだった……はず。
もちろん大砲はそれ以上見つかってるわけで。

これらから推測出来ることは。

あの難破船は、外の海から来たモノではない。
ここジーランティスに呑まれた幾多の船を元に、この世界で生み出された複製品だ。

オレは少し前、植物について似た考察をした。
それは植物に限った話ではなかった。人工物――船も、そうだったんだ。

この世界を生み出したヤツは、一体何を企んでやがったんだ!?

例えば、どっかの世界でとんでもねえ兵器が海に沈められて封印されたとする。
そいつをこのジーランティスの白いハゲ頭が呑み込んじまう。
結果、この世界で、その兵器が量産されちまうことだって、考えられちまうんだ!

まぁ……船の珍妙な混ざり具合を見るに、そっくりそのまま複製されることはなさそうだけど。
怖いのは生物兵器とかだな……。

くれぐれも、そんなこと起こらないでほしいもんだぜ。
これから先、運悪く漂流しちまうであろう、大勢の連中のためにも。