Eno.96 バイパー

四十四頁目

宴の最中、少し調子を乗って“私の”と口にした

彼女は笑って当たり前だと言った

気分を害したふうではなかった

所有の言葉は苦手だった筈なのに、つい調子に乗った私を笑って受け入れてくれた
あるいはそういうことを、本当は気にする必要などないのかもしれない