Eno.275 君影 早霧

7日目 砂浜


救助船が来てくれた!

霧山が言うには、ちゃんと全員が乗れる船らしい。
最悪の事態は避けられそうで本当によかった。

脱出が叶うなら、すでに島のあちこちが浸水しているいつ水に沈むかわからない恐怖だとか。

最後に作ったご飯を皆で食べ尽くそういまだ食べ物がろくに喉を通らないだとか。

あらゆるものを飲み込む海の上を行くことになる蘇る海に落ちた恐怖と漂着船の床を踏み抜いた感覚、だとか。

そんなことは、瑣末なことだ。

……もし、恐怖や不安が態度に出てしまっても。
船酔いだと言っておけば、大丈夫かな。