Eno.2 ロン

あきらめがわるいひと

どんなに突き放そうとしても、
その人は踏み込んできた。

プリンを口に突っ込んだり、その程度かと言ったり、悔しくないのかと言ったり、ビンタしたり、
自分に嘘を吐くなと言ったり。

そうだ。確かにオレは嘘を吐いていた。
だって嘘つきだから。

なのに。

それでもその人は諦めようとしてくれなかった。

諦めが悪かった。

知ったことかと言って、
無理やりオレを担いで連れていった。

それで、

『星を見よう』

と言ったんだ。

驚いた。

もう諦めていたことだった。
もう約束を果たせないと思っていた。

けど、その人は遭難者たちに協力させると言って、諦めようとしなかった。

強い人だ。

…けど、嬉しかった。

オレのくだらない約束に、
本当かどうかもわからないものに、
この島で最後にやろうと言ってくれたことに、

オレは少しだけ、救われたような気がした。





























ペルラが星を見る時、他の遭難者たちと力を合わせて作ってみたのだろうか。
諦めないで、最後まで集めて作ったのだろうか。
だとしたら、ペルラはすごいな。