Eno.884 ロゼリア・ヴァレンシュタイン

夢は泡沫のよう

船が出来上がった。

脱出の準備も万端で、
あとは沈む前にこの島から出るだけ。

吸血鬼にとっての7日は瞬きに過ぎない時間だけれど
私にとってとても楽しい時間だったわ。

自分の血を求めて媚びを売る相手も怯える相手もいない。
執事に止められることも無く材料を集めたり海に潜ったりも出来る。
同胞達と協力しあって。
皆で楽しくご飯を食べたりお喋りしたり。

「…もうおしまいなんて寂しいかしら」

まだ皆とボール遊びをやってない。

「誘ったら誰かのってくれるかしら」

トランプやチェスもやってみたい。

「7日なんてあっという間なのだわ」

この7日間共に過ごした同胞達お友達この日を終えてもこの島を出てもまた

「遊んでくれるかしら?」