Eno.42 終末兵器

予想、ふれふれ、ふれと。





──さて、島流しにされていた人。

──自ら残っている人たちとは、ちょっと合わなかった。


それはそう。
自分たちの故郷に居続けることを選択した人たち。
代を重ねて、素朴な生活をしている。

対して、空から落ちてきた人たち。
いつまでも未練がましく空を見つめていた。

私たちの戦争は終わったわけではない、なんて。

空想ごとみたいな野望を持って、立ち上がっている。


復讐。


未だ、宇宙は繁栄している。

夜空はあんまりにも明るい。

夜は訪れるというのに。


─電光がいつまでも煌々とともっている。

──空から笑い声が降っている。


──星に人がいることなんて忘れて、ゴミを飛ばして、流れ星が降っている。


その流星群は、夜空を一晩中照らしているかのようで。


水の星の人は、深い眠りにつきづらくて仕方がない。


繁栄。

栄華。


その裏側は、案外、薄暗い。




◇ ◇ ◇


──水の星に残った人たちは、それでも良かった。

承知の上で残っている。
この星にいることを望んで残っている、から。

一晩中輝き続ける、宇宙空間。

そこに輝きと夢を見ていた。
いつか皆遠いところ。
遥か彼方、自分たちと同じ人のいるところ。

現世の。

それを見て微笑んでいた。


──流れ着いた人たちは、星の資源を回収し続ける。

何発もは飛ばせない。

何発も飛ばせるほどの物は残っていない。

──ただ、一つ。

たった一つだけ。


それだけで、あなた方の繁栄に、打撃を与えたかった。

絢爛豪華、無駄に増築されたそのツキ・ステーション。


それを落とせば、繋がりは切れる。


彼らはどこにも行かなくなる。


宇宙の人よ。




堕ちてくれないか?