Eno.156 ネヌ・ブランショット

>Day7:AM-3

――遂に島が沈み始めた。
晴れて穏やかなのに、島のあちこちで海水が浸水し始めている。

潮時だ。
きっと、明日の朝日が覗く頃に沈まぬものはない。
拠点も水を溜めたコンテナも獣くさい倉庫も、
生活を便利にする為に建てた窯も氷室も岩風呂も仕掛けた罠達も、

何もかも。
何もかもが沈んでいくのだろう、間違いない。



それが私は、少しだけ嬉しいのだ。