天使の呟き(52)
オレは、オレを信じてる。
正確には……先生の教えを、だけど。
オレの考えは間違ってないって言い聞かせてる。ずっと。
オレは、オレを見限ってる。
それはこのシマに来てから始まった話じゃなくて。
そうだと気付いたときから。ずっと。
ずっと2つの感情がグッチャグチャになったまんま。
親に勘当されて、無能だとか異端だとか
色んな奴に好き勝手言われてよ〜。
まあ、それでも今までは上手いこと
バランスとってやってたんだぜ?
なのに、このシマに来て……
結局オレは無力なんだって思い知らされて。
お前は全部間違ってるって言われた気がして。
……なんかバランスおかしくなった。
死にたくなんかねーのに、早く死ぬべきだって
ずっと心の底で思ってる。
だから。
何も食わねーで過ごしてみたり。
無意味に嵐の中に出てみたり。
限界超えて作業してみたり。
結局、大した度胸もねーから、
全部中途半端に終わったけど。
しかも……あいつの言葉借りるんなら、詰んだ。
救助船なんて来ちまったら、もうどうにもできねー。
そうでなくてもここの奴らはマジで有能でさあ。
現に一回死にかけたとこ助けられて。
……余計に、オレ無能だなって思わされて。
でもオレって天邪鬼なんで?
詰んだって思ったら俄然やる気湧くんだわ。
そうだよ、よく考えてみろ。
どうせオレの中に2人いるみたいなモンなんだぜ。
ならどっちか片方がくたばったって問題ないだろ。
花火を打って、準備が出来たら終わりにしよう。
そのための覚悟はもう出来てる。