神崎の手記(全く分からない事)
星を見る為のモノに必要な素材集めと
“全員”でそれを可能にする為のモノまで用意した。
その結果としてしばらくとてつもない疲労感に襲われ、意識を手放す結果となった。
それを経て目を覚ました俺は、
“今”必要なモノは揃ったという結論に至り、モノ作りは一旦止めて
救助船にみんなで一緒に行くまでの間、柔軟に状況に合わせた行動に取り組む事にした。
現在の話題は脱出を喜び合う為に開く宴に関して、つまりは料理の話題であった。
あぁー、うん。戦力外だ。俺には期待に応えられる設備が無い。
料理を作る為には調理道具を揃えるという事が必要不可欠だからだ。
様々な料理が並び始め、俺は食べる専門に回る事にした。
食べた物
猪鍋……うまかった
愛情……??? うまかった
特製パンケーキ……うまかった
ミートクラブハウスサンド……うまかった
鍋(詳細不明)……うまかった
南国式ぼたん鍋……うまかった
かき氷……うまかった
ノリ……??? うまかった
宴をみんなと楽しんでいると、雲行きが怪しくなっている事に気づいた。
島が徐々に沈んでいる状況も合わせて考えればメガホンを使うのが最も適している。
“特別な人”がまだ帰って来ていなかったからだ。
俺は先に大きな声を出すから備えておいてくれと言った後、
メガホンを手に取り、後で“怒られる”けど彼女が“戻って来てくれる”言葉を叫んだ。
前の件と累積して二回分怒られる事になるが、それでもいい。
何故か各所からクラッカーが鳴った。祝いだという声も聞こえる。
全く何が祝いだ……俺が怒られるのがそんなに面白いのか。
しばらくしてからニシュが戻って来た。
「私いつからあなたの犬になったのかしら」
「それともそんなに寂しがり屋さんだったのかしら?」
……うん。想定していた結果だ。
俺は何故今回それを口にする事になったのかについて説明を行った。
何故か距離を取られた。分からん……
“本当に”どうしたら良いのか分からなかったので、
100回同じ状況になったら100回同じ選択をするとも口にした。
彼女は大きなため息をついた。怒りが呆れへと変化したようだ。
状況改善の為、外から戻ったばかりの彼女が空腹である可能性が高いと判断し、
宴で振る舞われた料理を食べる事を勧めてみた。
どうやらそれも違ったようで、次の策に移る事にした。
外から戻ったばかりの彼女が疲れている可能性が高いと判断し、
休息を取る事を勧めてみた。
「はいはい、私しか見えないのね」
そう、的外れな返答をされた。
島が徐々に沈んでいる状況が見えていたから
彼女を呼んだのでそれは合っているとは言えない。
「そうね、状況が見えたから呼んだのよね。でも呼ぶのはいつも私だけだわ。
今だって周りの空気をもっと良く御覧なさいな」
彼女だけを呼ぶのは俺が彼女と“共に居たいから”であり、
周りに“危機が迫っている事”を知らせる為のモノだったからだ。
なにも間違えていない。なので、周りを見ろという言葉に従う事にした。
みんなは俺達の様子を固唾を呑んで見守っているように見えた。
彼女の“怒り”が収まるまで待っていると考えるのが自然だ。
だが、それを告げると視線は俺に向いていると指摘された。
怒らせた張本人が解決に努めるのは自然な流れだ。
それを告げると彼女の様子が急変した。
「この人、私が拗ねて泣くまで分かんないんだわ!?!?!?!?」
拗ねて泣くというのは、悲しい事が起きた時に生じるモノだ。
俺はようやく彼女が悲しんでいる事に気づき、それを謝罪した。
結果はため息という全く想像出来ないモノであった。
状況改善の兆しが無い事を見かねたルーシーが一度深呼吸をするよう俺に言った。
確かに思考を切り替える為の良い手段だ。それに従う事にした。
「リラックスしたら、今一番すべき事は?」
というあまりにも難解な質問を俺にした。
――今一番すべき事? それに辿り着いていたらとっくにそうしている。
この状況を改善する事だ。その中で今の俺にも分かる事。
怒りの対象である俺をこの場から一旦、排除する事。
深呼吸を終えた後、俺は確かに“今一番すべき事”である
一度仕切り直す事と答えた。
だが、あろうことかルーシーは次なる言葉を求めているようだった。
俺は“本当に”何を言えば良いのか分からなかった。
それじゃあ、失礼しますとでも言ってあの場を去れば良かったのか?
俺が彼女に何か伝えないといけない言葉でも残っているのか?
俺は彼女に一番伝えたかった言葉はもう“言っている”
「『島から出てもニシュの傍に居たくて、みんなで島から脱出したい』
俺がこの島で過ごして気が付けた。“本当に望むモノ”だ。
ニシュの“傍に居たい”」
俺は確かにもう“言っている”んだ。
訳が分からなくなり、周りの雰囲気と、ニシュに一番すべき事が分からない事が
“とても恐ろしくなった”
だが、その恐怖を感じているという“感情的な部分”を唯一言える相手は
紛れもなく俺にとって“特別な”存在であるニシュだけなんだ。
周りの目と“特別な人”の期待に応えられない不安感。
俺はそれを“特別な人”にしか打ち明けられないから
その場から逃げる為の言葉を使った。
一度、俺がここから離れてみるので改めて話し合おう。
不安を感じている事を彼女にしか晒せない俺は
みんなに気取られないよう気を付けながら、そう言うしかなかった……
ニシュは俺にもっと誰かと話すべきだと、
そして頭も冷やした方がいいかもしれないと告げた。
他の人達とも話しているのは間違いない。つまり一度頭を冷やす事が俺に必要だ。
一体俺はどうすれば良かったんだ?
この不安を打ち明けられる唯一の人はニシュだけなのに、
俺には今、そうする事も出来ない。
一旦倉庫へ向けた足を氷室に向け直す。
俺の爆発寸前の思考を冷やすには倉庫では役不足だったから。
“全員”でそれを可能にする為のモノまで用意した。
その結果としてしばらくとてつもない疲労感に襲われ、意識を手放す結果となった。
それを経て目を覚ました俺は、
“今”必要なモノは揃ったという結論に至り、モノ作りは一旦止めて
救助船にみんなで一緒に行くまでの間、柔軟に状況に合わせた行動に取り組む事にした。
現在の話題は脱出を喜び合う為に開く宴に関して、つまりは料理の話題であった。
あぁー、うん。戦力外だ。俺には期待に応えられる設備が無い。
料理を作る為には調理道具を揃えるという事が必要不可欠だからだ。
様々な料理が並び始め、俺は食べる専門に回る事にした。
食べた物
猪鍋……うまかった
愛情……??? うまかった
特製パンケーキ……うまかった
ミートクラブハウスサンド……うまかった
鍋(詳細不明)……うまかった
南国式ぼたん鍋……うまかった
かき氷……うまかった
ノリ……??? うまかった
宴をみんなと楽しんでいると、雲行きが怪しくなっている事に気づいた。
島が徐々に沈んでいる状況も合わせて考えればメガホンを使うのが最も適している。
“特別な人”がまだ帰って来ていなかったからだ。
俺は先に大きな声を出すから備えておいてくれと言った後、
メガホンを手に取り、後で“怒られる”けど彼女が“戻って来てくれる”言葉を叫んだ。
前の件と累積して二回分怒られる事になるが、それでもいい。
何故か各所からクラッカーが鳴った。祝いだという声も聞こえる。
全く何が祝いだ……俺が怒られるのがそんなに面白いのか。
しばらくしてからニシュが戻って来た。
「私いつからあなたの犬になったのかしら」
「それともそんなに寂しがり屋さんだったのかしら?」
……うん。想定していた結果だ。
俺は何故今回それを口にする事になったのかについて説明を行った。
何故か距離を取られた。分からん……
“本当に”どうしたら良いのか分からなかったので、
100回同じ状況になったら100回同じ選択をするとも口にした。
彼女は大きなため息をついた。怒りが呆れへと変化したようだ。
状況改善の為、外から戻ったばかりの彼女が空腹である可能性が高いと判断し、
宴で振る舞われた料理を食べる事を勧めてみた。
どうやらそれも違ったようで、次の策に移る事にした。
外から戻ったばかりの彼女が疲れている可能性が高いと判断し、
休息を取る事を勧めてみた。
「はいはい、私しか見えないのね」
そう、的外れな返答をされた。
島が徐々に沈んでいる状況が見えていたから
彼女を呼んだのでそれは合っているとは言えない。
「そうね、状況が見えたから呼んだのよね。でも呼ぶのはいつも私だけだわ。
今だって周りの空気をもっと良く御覧なさいな」
彼女だけを呼ぶのは俺が彼女と“共に居たいから”であり、
周りに“危機が迫っている事”を知らせる為のモノだったからだ。
なにも間違えていない。なので、周りを見ろという言葉に従う事にした。
みんなは俺達の様子を固唾を呑んで見守っているように見えた。
彼女の“怒り”が収まるまで待っていると考えるのが自然だ。
だが、それを告げると視線は俺に向いていると指摘された。
怒らせた張本人が解決に努めるのは自然な流れだ。
それを告げると彼女の様子が急変した。
「この人、私が拗ねて泣くまで分かんないんだわ!?!?!?!?」
拗ねて泣くというのは、悲しい事が起きた時に生じるモノだ。
俺はようやく彼女が悲しんでいる事に気づき、それを謝罪した。
結果はため息という全く想像出来ないモノであった。
状況改善の兆しが無い事を見かねたルーシーが一度深呼吸をするよう俺に言った。
確かに思考を切り替える為の良い手段だ。それに従う事にした。
「リラックスしたら、今一番すべき事は?」
というあまりにも難解な質問を俺にした。
――今一番すべき事? それに辿り着いていたらとっくにそうしている。
この状況を改善する事だ。その中で今の俺にも分かる事。
怒りの対象である俺をこの場から一旦、排除する事。
深呼吸を終えた後、俺は確かに“今一番すべき事”である
一度仕切り直す事と答えた。
だが、あろうことかルーシーは次なる言葉を求めているようだった。
俺は“本当に”何を言えば良いのか分からなかった。
それじゃあ、失礼しますとでも言ってあの場を去れば良かったのか?
俺が彼女に何か伝えないといけない言葉でも残っているのか?
俺は彼女に一番伝えたかった言葉はもう“言っている”
「『島から出てもニシュの傍に居たくて、みんなで島から脱出したい』
俺がこの島で過ごして気が付けた。“本当に望むモノ”だ。
ニシュの“傍に居たい”」
俺は確かにもう“言っている”んだ。
訳が分からなくなり、周りの雰囲気と、ニシュに一番すべき事が分からない事が
“とても恐ろしくなった”
だが、その恐怖を感じているという“感情的な部分”を唯一言える相手は
紛れもなく俺にとって“特別な”存在であるニシュだけなんだ。
周りの目と“特別な人”の期待に応えられない不安感。
俺はそれを“特別な人”にしか打ち明けられないから
その場から逃げる為の言葉を使った。
一度、俺がここから離れてみるので改めて話し合おう。
不安を感じている事を彼女にしか晒せない俺は
みんなに気取られないよう気を付けながら、そう言うしかなかった……
ニシュは俺にもっと誰かと話すべきだと、
そして頭も冷やした方がいいかもしれないと告げた。
他の人達とも話しているのは間違いない。つまり一度頭を冷やす事が俺に必要だ。
一体俺はどうすれば良かったんだ?
この不安を打ち明けられる唯一の人はニシュだけなのに、
俺には今、そうする事も出来ない。
一旦倉庫へ向けた足を氷室に向け直す。
俺の爆発寸前の思考を冷やすには倉庫では役不足だったから。