あの世界
あの戦争がなぜ始まったのか、それはアーカイブに乗っていたので知っている。
大まかにいえばエーテル資源の奪い合いだ。
数世紀前の第三次大戦から人々は何も変わってはいなかったのだろう。
変わっていたのは国の名前と、それらの地理的配置と、最後に兵器の技術レベル。
ことさら無人機技術の発展は凄まじく、たとえ戦争が200年続き、世界人口が100人を切っても、問題なく戦いは続いた。
さて、開戦から200年たった現代。
人類の多く(全員合わせて100人も居ないが)は生命維持装置からアバター越しに世界を見ており、それらが暮らす2つの要塞は時空湾曲フィールドによって守られていた。
現存する兵器はある一種類を除いてこれを貫通することはできず、よって勝者が決まることもない。
世界が汚染され空と海が土色と灰色染まってもなお、 このフィールドを維持するために昇華エーテルを散布し続ける。
エーテル濃度の薄い宇宙に出れば、月までびっしり浮かんだ無人兵器に撃ち落とされる。
人類はもはやどこにも行けなくなっていた。
もはや戦争を続ける理由などないに等しかったが、終わるタイミングを失ったこの戦争の終わらせ方を知る者など、もはや存在しない。
疲れ果てた人類は、唯一の突破手段、時空消滅兵器を持ち出した。
最終兵器の前では要塞などあっという間に空間ごと消滅する。
しかし発射されてから反撃するくらいの時間はある。
これを使うことは全人類を巻き込む自殺と同意。
結局俺には止められなかった。
大まかにいえばエーテル資源の奪い合いだ。
数世紀前の第三次大戦から人々は何も変わってはいなかったのだろう。
変わっていたのは国の名前と、それらの地理的配置と、最後に兵器の技術レベル。
ことさら無人機技術の発展は凄まじく、たとえ戦争が200年続き、世界人口が100人を切っても、問題なく戦いは続いた。
さて、開戦から200年たった現代。
人類の多く(全員合わせて100人も居ないが)は生命維持装置からアバター越しに世界を見ており、それらが暮らす2つの要塞は時空湾曲フィールドによって守られていた。
現存する兵器はある一種類を除いてこれを貫通することはできず、よって勝者が決まることもない。
世界が汚染され空と海が土色と灰色染まってもなお、 このフィールドを維持するために昇華エーテルを散布し続ける。
エーテル濃度の薄い宇宙に出れば、月までびっしり浮かんだ無人兵器に撃ち落とされる。
人類はもはやどこにも行けなくなっていた。
もはや戦争を続ける理由などないに等しかったが、終わるタイミングを失ったこの戦争の終わらせ方を知る者など、もはや存在しない。
疲れ果てた人類は、唯一の突破手段、時空消滅兵器を持ち出した。
最終兵器の前では要塞などあっという間に空間ごと消滅する。
しかし発射されてから反撃するくらいの時間はある。
これを使うことは全人類を巻き込む自殺と同意。
結局俺には止められなかった。