Eno.728 ブランシュ

7日目、最後の記録


俺とテオは必要な食料、装備、そして次の大地での換金用の物を揃え、
救命ボートに乗り込んだ。
この書置きもこれで最後だ、誰も見るか分からないが、記念に書き残しておく。



テオが心配で島を追いかけたあの日から、
この日までこの島で沢山の思い出をテオと一緒に作り上げてきた。


だが、その島は今日で海深くへ沈んでいく。
思い出はこの島と一緒に消えるだろうが、思い出は胸に刻まれている。
…我ながらなんてキザな発言をするなんて、昔の自分が見たら驚くだろう。

さぁ、これからはもっと大きな冒険の旅が始まるだろう。



最初の目的地は…そうだな、
船の設計図の隅っこやボロボロの書置き、ボトルメールにはとある大陸に存在する街の話が書かれている。

リーンという町だ。


「リーン」という町にはテオを始めにいろんな種族が存在し、差別のない楽しい街だと。


…リーンまでの道のりはきっと大変だ。
けれども、オレとテオならこれからもきっと乗り越えることが出来るだろう。



テオ、家族になってくれてありがとう。

これからも、よろしく頼む。