Eno.491 リケル

虹色

あんなに帰りたいと思ってたのに、
最後の最後にまだモノづくりなんかしてる。

さっさと船に乗りたいけど、でも俺はみんなみたいに素直に言葉に出せないからさ。
捻くれ者だよね、ほんと。

何かを贈って感謝の気持ちを伝えるなんて柄じゃないし、即席でプリンを振る舞えるほど器用じゃない。
自分の役割を見つけて立ち回れるほど気遣いもできないから、周りの優しさに助けられてたってのが殆どだった。
あの4人みたいに馬鹿になれたら、もっと違ったのかなとも思う。


だからせめて、コレに俺の気持ちを込めるね。


俺たちの個性、それぞれの色。
それがひとつになったこの7日間は虹色だったね。

──ぎゅ、とお守りを握りしめる。



帰ったら、俺も夏祭りに行く約束をしたんだ。

毎年、見るたびにみんなを思い出せるように、心を込めて打ち上げるね。