*『現実』
日本には、「嘘から出た実」という諺がある。
初めは嘘のつもりで言ったことが、のちに現実となってしまうこと。
私は「女の子」だ。それは変わらない。
変わらない。……

「Vá se foder……!!!
笑っちまうな。防衛機制で"そうならざるを得なくなった"私が辿り着いた先がここか」

「私みてえな、半端な人間が、他人の人生を振り回していいワケがねえ。
幸せの形は多様化したが、私はその中に含んじゃいけない」
裡に秘めたまま、私は第二の故郷へ帰るつもりだった。
そこには、私を変性させた忌まわしい黒歴史はない。
愛すべき友達もいない。
───だから。

「……せめてもの思い出として、皆の笑ってる顔が見たかったんだ。
それだけは、ぜったいに嘘じゃねえ」