Eno.919 クーツェ・イゼール

遭難日数11日目(!)記録 クーツェ

いつか島は沈む、その時には先を進む者と元居た場所へ戻る者と別れることを意味した。
全員で素材を集めて作り上げた船は荒波でも耐えられるだろう。
救助船は浜辺についている。僕が乗るなら・・・いや元居た場所に戻るならこちらだろう。

僕には港町の仲間が待っている・・・はずだから
海難事故で船の難破ではなく投げ出された場合は助かる見込みは低い。
それでも必死で探してくれるのが港町の仲間だ。

造られた船の上でクッションを引いて寝っ転がる。
長くも過ぎてみれば短いこちらでの7日間。僕の故郷ではおそらく2週間近くだろう。

お別れの時は近い・・・だから最後に僕のできる限りのことをしよう。
信号弾代わりの花火とできるかぎり小さな大砲を使っての組み上げ大砲、そしてご馳走を振るまって。

最後に”よい旅を”と