Eno.77 影宮流壺

流壺の手記6


 夢の終わり?
 沈んでいく島と、訪れた船と。おれたちは船に乗って、ここから脱出するんだ

 常世はめっちゃ心配してると思う。ごめん、ちゃんと無事に帰るからさ……。千里にも心配されてるかなぁ

 最後に花火を見られた。
 花火。こんな場所でも見られるなんてな。
 花火を見るたびにもういないきみを想ってしまいはするけれど。この傷もいつかは癒える日が来るのかな。来れば良いな

 楽しかった漂流生活。終わればまた日常に戻るのだろうけれど。おれはこの不思議な経験を、忘れることはないのだろう

 楽しかったなぁ