Eno.217 十野 美咲

さらば

薄らぼんやりと示されたこの場所の有り様を呑気に考察しつつ、帰り支度を進める。
つかの間のバカンスだった。帰れば予定がすし詰めになっている。

正直もう少し遊んで帰りたいところだが…

あらゆるものは安定な状態で落ち着こうとする。この場は自分の有り様とはズレていて、安定性を欠く。

然らば、元の位置に収まりましょう。

いつか、忘れた頃に思い出す。そのときに、綺麗さっぱり忘れていますように。


さようならば、これにて。