Eno.447 白岩 美夜

無題。

「……」


「私、物語の『余地』が好きなの。
 だから文字を書いて本にして、人に見てもらう」


「『余地』への答えは用意しない。ええ、なくていいわ。
 私は君の考えた先が知りたいから」


「ほら、誰も彼もお話を書いたり、描いたりしないでしょ?
 でも。人が創ったものを読んだり、見たときに……
 ほんの戯れでも、きっと考えることがある。
 描かれていない物語の隙間を、空白に嵌めるためのピースを」


「それがどんなものであったとしても。
 人の頭の中で創られた、私の求めるすばらしいもの……」



「……結局、私はどんな話を書くのかって?」


ひ~~みつ!
 ほら、ちょっと考えてみてよ。
 的外れでも笑ったりしないから! ね、聞かせて」




「君はどう思った?」