Eno.508 菊月澪

天秤

ギリギリまで、動物をどうするかを考える。
どうしても持ち帰りたいものが3つ。
載せきれない動物が3匹。
持ち帰りたいものを諦めれば荷車に乗せることができる。
トリは飛んで逃げられると賭けることができる。

命の選別をしたくない。
助かる動物と助からない動物を自分で決めたくない。




悩んで、船に向かえずにいたときに。
英志とあきらが来た。

精一杯の「助けて」を伝える。



無責任に連れ帰って怒られるのは目に見えているけれど。
悪くはしないという確信はある。





よく分からない花は栞にして。
嵐の日に釣ったこいつも……多分、どうにかなるだろう。