おもいで、ひとつめ。
『貴様等も遭難には気を付けろよ』
少し前から、飲み会で酔いの回ったロクド君が事あるごとに口にしていた言葉。
あんまりにもしみじみ言うもんだから事情を聴いてみれば、船で出張先まで行こうとしたところで大嵐に襲われて、気付けば無人島に漂流していたとか。その島では魔法が使えなくてすぐに帰れなかったとか。同じ境遇の人たちが居て、キノコに狂っていったとか。毎夜熾烈なアヒルバトルが繰り広げられていただとか。
酔っ払いの戯言だなぁ~って、頷きながら長い話を聞き流してた。
うーん、聞き流さなきゃよかったのかな。
目を覚ませば波の音。
じっとりと肌にまとわりつく砂粒。
そして。
ビッチャビチャの、あたしの家。
聞き流さなきゃ、流されなかったのかなー……。
少し前から、飲み会で酔いの回ったロクド君が事あるごとに口にしていた言葉。
あんまりにもしみじみ言うもんだから事情を聴いてみれば、船で出張先まで行こうとしたところで大嵐に襲われて、気付けば無人島に漂流していたとか。その島では魔法が使えなくてすぐに帰れなかったとか。同じ境遇の人たちが居て、キノコに狂っていったとか。毎夜熾烈なアヒルバトルが繰り広げられていただとか。
酔っ払いの戯言だなぁ~って、頷きながら長い話を聞き流してた。
うーん、聞き流さなきゃよかったのかな。
目を覚ませば波の音。
じっとりと肌にまとわりつく砂粒。
そして。
ビッチャビチャの、あたしの家。
聞き流さなきゃ、流されなかったのかなー……。