Eno.574 三河 元忠

それからの澪

土曜の夜は大騒ぎして、ラジオ体操勢をはじめ各所に連絡を取って回ったり、
桔梗院の休憩室の掲示板に貼る『ネコ探してます』チラシを作ったり……

その過程で、結構な人数が同時に失踪しているという情報が耳に入る。
日曜朝に急ぎチラシを貼りに行ったら、掲示板は真新しい行方不明者のチラシが一杯。
どうにか残っていたスペースに元忠のチラシを貼り……

忽然と消えたのが元忠一匹だけではない、と言うのが分かると、いくらか落ち着きを取り戻していた。

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7/10(月)如月学園 2A教室 朝のHR前

クラスメイトA:「元忠ちゃんが居なくなって、どうなるかと思いましたけど……」

クラスメイトB:「なんかいつもの通りだねぇ」

大丈夫だよ、と二人に笑顔で返す。


ずっと一緒だったからか、
肉体操作の応用で分離しているだけで、まだ一人と一匹が完全に分離しきっていないからか。

今回の件で元忠がそんなに危ない事にはなっていない、というのは何となくだけど感じていた。

それならば、元忠には私の事を気にせず、
思う存分好きな事をして欲しい。
そのためには、私がしっかりしてないと────────

クラスメイトC:「あ、みおみおちゃんと来れてる。こりゃ寝込んでるかもなって……」


身体がぴく、と反応する。


澪:「……………」


澪:「ネコぉ………

しばし放心。


クラスメイトA:「あわわ……やっぱだいじょぶじゃないです………」

クラスメイトB:「薄皮一枚で現世に繋がってたかぁ……」

クラスメイトC:(やっぱ傷は深かったかぁ、って顔)


ちゃんと帰ってくる事だけは、確信に近い物があったけど……
こんな感じで、時々元忠ロスになりながら、何とか日常を送ること数日。