Eno.715 岐志 定光

これからについて

これまでの僕は、ずっと漠然とした生きづらさを抱えながら生きていた。
与えられた正しさをただ受け入れて、自分というものを簡単に手放してしまっていたから、
自分のためではなく誰かのためにしか生きることも死ぬことも出来なかった。
上澄みの正しさだけを大事にして、自分と自分の人生に責任を持っていなかった。

それでもこの島ではただ一人の自分として居られたから、そんな日々が僕を少しだけ変えてくれたような気がした。

だから、これからは何ていうんだろうか……まっすぐに生きていこうと思う。
今はまだそう思えただけでそういう風に生きれる自信はないけれど、
それでも島での日々を思えば、その気持ちだけは忘れずに居られる筈だから。