Eno.262 摘切 霞

摘切霞の記録2

僕的には、家も学校も毎日大変で。どこか遠くにいきたいなあとか、思った日もありました。
いざ、連れてこられた無人島は小さいけど何もなくて、でも知らない人はたくさんいて、
命の心配をしたのは人生で初めてでした……

僕がぼんやりしてるうちに、みんながいろんな物を集めてきてくれて、
どんどん生活が充実していって

みんな楽しいこと、おいしいものが好きで、やさしいってわかりました。
嵐の中たくさん出歩いてたのは、元気すぎてびっくりしたけど……

サメとか動物を捌いて料理するのもはじめてだし、直火を扱ったのもはじめてで、
そういうの、共有できることもはじめてで……

昼も夜もわくわくして、とっても楽しかったです。

もどっても、やっぱり僕は普通の高校生だけど。
特別なひとたちと同じ釜の飯を食べたってことは、誇っても、いいよね。

「あっ持ってきた鍋……蒸留器にしちゃったんだった……なんか包丁もボロボロだし……」


「先生に……なんて言おう……」