Eno.2 ロン

うごく

人だって、人じゃないものだって、意思ある生き物なら、動くのは自分だ。自分の意思なんだ。

船が出発する時、沈んでいく砂浜に何かが残っていたのが見えた。

それは、あいつの意思だったのだろうか。

船が出発する直前、テンメイとエポラがおうじを連れていったのは、彼らの意思だろうか。

他人がどう思って動いているかなんて、オレにはわからない。

でもそれは否定すべき時も、肯定すべき時もあるんだろう。

だから、よくわからない。

…わからないふりをするしかないんだろうな。

舞台の上じゃない登場人物は蚊帳の外。
どうぞ傍観席へ。



船はもう動いてしまった。


そんな思い出を乗せて、動く。
































あれだけは。あれだけは、正しくなかった。
いくらやるしかないとはいえ、オレたちの手で、あいつを、
ペルラに手を下したのは、今でも後悔している。
帰ったら、まずはあいつのところに行こう。