義門イズミの前日譚
私は元々、義門寛次郎の第一子、長男の息子として生まれる予定だったという。
義門イズミとして。
生まれたのは男児ではなかったが、姓名の名はそのままイズミであった。
しかし、姓名の性はそうもいかない事態に陥った。
第一子、長男である私の父は許嫁を捨て、後妻との子が私であったからだ。
そのため父と、後妻と、私の名を巡り親族とでトラブルがあったらしい。
父は親族たちによって義門家を去るように仕向けられた。
またケジメとして性を捨てるように言われた。
義門家の"義"の字の部首、羊部を取って羊之という苗字が与えられた。
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父は医者だった。
後妻である私の母が重い病に倒れた時、父が執刀医だったらしい。
母が亡くなった時のことは覚えていない。私はまだ幼かったから。
私も父により医者の道を志された。
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それから20年、幾何か。私は医者に成れてしばらく経ち
義門家と父とのしがらみがようやく薄れつつあった時
私を父は義門家との橋渡しの証……また、あわよくば義門家の籍を残すため
義門イズミとして他の名家とくっつけようと画策したのだ。
その婚約者に合わせて、年齢も偽装させて。
医者という肩書も、もう必要が無いらしい。
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だから私は自身の血が嫌い。
義門イズミとして。
生まれたのは男児ではなかったが、姓名の名はそのままイズミであった。
しかし、姓名の性はそうもいかない事態に陥った。
第一子、長男である私の父は許嫁を捨て、後妻との子が私であったからだ。
そのため父と、後妻と、私の名を巡り親族とでトラブルがあったらしい。
父は親族たちによって義門家を去るように仕向けられた。
またケジメとして性を捨てるように言われた。
義門家の"義"の字の部首、羊部を取って羊之という苗字が与えられた。
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父は医者だった。
後妻である私の母が重い病に倒れた時、父が執刀医だったらしい。
母が亡くなった時のことは覚えていない。私はまだ幼かったから。
私も父により医者の道を志された。
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それから20年、幾何か。私は医者に成れてしばらく経ち
義門家と父とのしがらみがようやく薄れつつあった時
私を父は義門家との橋渡しの証……また、あわよくば義門家の籍を残すため
義門イズミとして他の名家とくっつけようと画策したのだ。
その婚約者に合わせて、年齢も偽装させて。
医者という肩書も、もう必要が無いらしい。
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だから私は自身の血が嫌い。