Eno.42 終末兵器

わくわくかいじょうにっぽう.2


◇へいきのあったことりすと

・船にいる



何故だ………????

昨晩からずっと考え続けている。
事実として、自分は未だ解けていくのがわかる。少しずつ跡形もなくなるのだろう。
真夏の島に現れた幽霊のようなものであろうて。
自分をそう認識している。

それは知らないままでいる。
ジーランティスという海洋世界で、水の星の今の海と未来の海が同時、海続きとなったことで、顕現してしまった何かであること。
そんなことは知らないまま。だからそういう認識を持っている。




死ぬつもりというのもおかしな話。俺はもう発火している。
点火している。起動済である。
何もできなかった。
それが形を持って、なぜかいるだけの話。
島の終末と、脱出劇の終末が見たかっただけの話で。
島から出たら、そのうち消えるんだろう。
船に乗ってる間に、ふっと消える方がきっと、輪を乱す。
船内という狭い空間でそれを引き起こすのは、良くないから。

だから、だ。
不平不満上等。
平たい顔して乗り込むよりは、島に残るつもり。

輪郭が解ける─ブレてきた時から確実な気持ちになっていたが。

最初から。

最初から、そのつもりでいた。


島に残るつもりで。





腕が疲れた。続きは後で。

ブレる腕で、ペンを握るというのは非常に難しいことだから。