『くぐった先は無人島! 超長距離を超える転移ふたたび!』

「――あなたがここで消えるのは……損失ですわ」
それはかつて、異貌の地に迷い込んだときのこと。
願いが為に命を踏みにじることも厭わない、そんな土地で言われた言葉。
その時のわたしはもう何にもなくて、
ただ、見たかったものである、超常の出来事を見れたから。
空想科学に殉じれるのなら本望かと、生きることを諦めていたけれど。
そんなわたしに価値を見出してくれて、失うことを惜しんでくれたから。
いま、わたしは息をしているし、生きている。

「扉の先は、もといた場所って聞いたんですけど……」
そう、これまた見知らぬ無人島で。
いやここどこやねん