ねえ辰砂。
そういえばさ、初めて手を繋いだのも海だったね。
その時も俺は泣いてて、でもあんたは笑ってて。
濡れるのもお構いなしに馬鹿みたいに波打ち際を走るから、されるがままに引っ張られて、自慢の尻尾も濡れちゃった。
フルールがいなくなって、その穴を埋めるみたいに
いつもうざい顔ちらつかせてきて。
殴って無視して罵倒して、それでもあんたは懲りなくて。
あんたにとって俺なんて、この大陸でたまたま出会った内の一人にすぎないんだろうけど。
でも……俺は、
そんな日々がすごく楽しかった。
だからこそ、俺の手をとってほしかった。
船の上では気丈に振る舞ってみたけど、わりとキツくて寝たふりしかできないよ。
ねえ、また会えるよね。
この海は不思議な海なんだって、海賊が言ってた。
不可能を可能にする海なんだって。
だからお揃いのお守りに願うよ。
俺はさ、辰砂に会いたいよ。
言ったよね、大切だって。大切な友達なんだ。
あんたがいつか故郷に帰るのだって、本当は引き留めたいくらいには。
でもそんなことしない。我儘は言わない。
だから戻ってきて、俺の手をとってよ。
花火が終わる前に。
その時も俺は泣いてて、でもあんたは笑ってて。
濡れるのもお構いなしに馬鹿みたいに波打ち際を走るから、されるがままに引っ張られて、自慢の尻尾も濡れちゃった。
フルールがいなくなって、その穴を埋めるみたいに
いつもうざい顔ちらつかせてきて。
殴って無視して罵倒して、それでもあんたは懲りなくて。
あんたにとって俺なんて、この大陸でたまたま出会った内の一人にすぎないんだろうけど。
でも……俺は、
そんな日々がすごく楽しかった。
だからこそ、俺の手をとってほしかった。
船の上では気丈に振る舞ってみたけど、わりとキツくて寝たふりしかできないよ。
ねえ、また会えるよね。
この海は不思議な海なんだって、海賊が言ってた。
不可能を可能にする海なんだって。
だからお揃いのお守りに願うよ。
俺はさ、辰砂に会いたいよ。
言ったよね、大切だって。大切な友達なんだ。
あんたがいつか故郷に帰るのだって、本当は引き留めたいくらいには。
でもそんなことしない。我儘は言わない。
だから戻ってきて、俺の手をとってよ。
花火が終わる前に。