漂流者たちの印象と
この船に乗っている人たちそれぞれの印象。
・羊?さん
名前が分からない。
羊の角と羊の鳴き声をしていて、周りからは羊さんと呼ばれている。
羊の獣人か何かか? しかしそうである保証は何もない。
ともあれ手先が器用で、よく料理や救急具などを作っているところを見かけた。
体力を使う仕事よりも内に居ながらできる仕事のほうが得意なのだろうか?
そう思うと案外気が合うのかもしれない。
・サイオンジさん
推定小学生。……にしては随分言動が大人びている。
主体性があり、目的意識から具体的なプロセスフローを組むことができ、
なおかつ相手を慮る想像力に基づく協調性がある。
いっぱしの成人のような精神を持っているように見える。
最近の小学生はみんなこんな感じなのだろうか。
その精神が今回の出来事で損なわれていないことを願う。
・キシさん
見た目なら最年長かもしれない。
家族を残して漂流してきたという。同じような立場の者も多いだろう。
島のまとめ役として様々な場面で働きを見せていた。
漂流者たちがどうにか上手くまとまっていたのは、おおよそこの人のおかげだったように思う。
とはいえどこか「自分がこの役割を果たさねば」という意識が裏にあるように窺えた。
穿った見方に過ぎるだろうか?
・人形?さん
名前が分からない。そもそも名前があるのか?
関節を見るに、動くひとがたの類であるように思う。発声器官の有無は分からない。
しかし時折外で探索していたり、拠点で何かを製作していたり、
じっと何かを眺めていたりするところを見かけることがあった。
何より今この船に乗っている以上、何がしか一定の知性や意識を持っているはずだ。
島から脱出して生き延びるという目的あるいは欲望を持っているのだろうから。
・こあらさん
おそらくコアラではない。
サイオンジさんが見つけて保護したペットなのだという。おそらくペットでもない。
拠点ではよく眠っており、たまに森林のほうに歩いていくこともあった。
人のことを言えた立場ではないが、どこか危なっかしく見える。
放っておくと食事も忘れてどこかへふらふらしていきそうな雰囲気があり、
そういう人が生き延びられる環境だったのは恵まれているかもしれない。
・ラットさん
兜を着けており、それ以外の鎧具足は着けていない。
つまりはその兜自体に何かしら着けている理由があるのだろう。
体格が良く、資材の確保などをよく行っていたようだが、
たまに料理を作って皆に振る舞うこともあり、案外寡黙ではないようだった。
焚火に照らされた兜が印象に残っている。
こういうサバイバルや一人旅に慣れているのだろうか?
・ギルベルトさん
デカい。力が強い。
竜人のようだが、本人の世界ではまた違う位置付けや言葉で表されるのだろう。
島の暮らしでの食糧確保はかなりの部分この人に頼っていたと思う。
気さくで、助力や気遣いを厭わず、自分の感情に正直だ。
この中で随一の武力を持つであろう人がそういう気質を持ち合わせていた幸運に感謝しなければ。
そういえば「さざなみさん」と呼ばれることもあったが、この人も漣の字を名前に持っているのだろうか?
・いぬさん
いぬと名乗っていたが本名なのか? 犬の獣人なのだろうか。
施設やその他の道具の製作を主に手掛けていた。
サバイバルには自信満々のような態度を見せていたが、よく体調を崩してもいた。
実際のところ、どちらかというとサバイバルには向いていないほうだったのでは?
水を浄化したり猛暑を凌いだり、といったライフラインの整備に熱心だったのは、
そういう自身の体質を考えてのものだった……とか。その恩恵を一身に受けた立場としてはそう思えた。
・シンジさん
この人も力持ちだった。
強面ではあるが、内面が粗暴でないことはすぐに知れた。
木を伐採して運ぶ、各種の材料を拾い集める、各所の設備や罠を見て回って収獲を回収する……
などなど力と体力を使う仕事でいつも駆けずり回っていたように思う。
そういう大変な作業や役回りに慣れているのだろうか。
律儀で献身的な性格は立場の弱さの裏返しかもしれないし、元の生活では案外苦労していたのかもしれない。
……
さて、こう整理してみると、この人たちのことをろくに知らないことが分かる。
見て分かること以外には、それぞれがどういう内面や事情を抱えているのかまるで知らない。
そういうものは一週間やそこらで知れるものではないのだろうけど。
逆に言えばこの人たちから自分自身がどう見えているのかも、さっぱり分からない。
しかし何かしら強い思いを抱かれていなければそれで十分だ。
「なんだか島に一緒に居て特に邪魔というわけでもなかった奴」──
そのくらいの印象であるならありがたい。
なんならこのあと別れたらすぐに忘れてもらっても全然構わない。
長く生きるにはそのほうがずっと都合が良い。
・羊?さん
名前が分からない。
羊の角と羊の鳴き声をしていて、周りからは羊さんと呼ばれている。
羊の獣人か何かか? しかしそうである保証は何もない。
ともあれ手先が器用で、よく料理や救急具などを作っているところを見かけた。
体力を使う仕事よりも内に居ながらできる仕事のほうが得意なのだろうか?
そう思うと案外気が合うのかもしれない。
・サイオンジさん
推定小学生。……にしては随分言動が大人びている。
主体性があり、目的意識から具体的なプロセスフローを組むことができ、
なおかつ相手を慮る想像力に基づく協調性がある。
いっぱしの成人のような精神を持っているように見える。
最近の小学生はみんなこんな感じなのだろうか。
その精神が今回の出来事で損なわれていないことを願う。
・キシさん
見た目なら最年長かもしれない。
家族を残して漂流してきたという。同じような立場の者も多いだろう。
島のまとめ役として様々な場面で働きを見せていた。
漂流者たちがどうにか上手くまとまっていたのは、おおよそこの人のおかげだったように思う。
とはいえどこか「自分がこの役割を果たさねば」という意識が裏にあるように窺えた。
穿った見方に過ぎるだろうか?
・人形?さん
名前が分からない。そもそも名前があるのか?
関節を見るに、動くひとがたの類であるように思う。発声器官の有無は分からない。
しかし時折外で探索していたり、拠点で何かを製作していたり、
じっと何かを眺めていたりするところを見かけることがあった。
何より今この船に乗っている以上、何がしか一定の知性や意識を持っているはずだ。
島から脱出して生き延びるという目的あるいは欲望を持っているのだろうから。
・こあらさん
おそらくコアラではない。
サイオンジさんが見つけて保護したペットなのだという。おそらくペットでもない。
拠点ではよく眠っており、たまに森林のほうに歩いていくこともあった。
人のことを言えた立場ではないが、どこか危なっかしく見える。
放っておくと食事も忘れてどこかへふらふらしていきそうな雰囲気があり、
そういう人が生き延びられる環境だったのは恵まれているかもしれない。
・ラットさん
兜を着けており、それ以外の鎧具足は着けていない。
つまりはその兜自体に何かしら着けている理由があるのだろう。
体格が良く、資材の確保などをよく行っていたようだが、
たまに料理を作って皆に振る舞うこともあり、案外寡黙ではないようだった。
焚火に照らされた兜が印象に残っている。
こういうサバイバルや一人旅に慣れているのだろうか?
・ギルベルトさん
デカい。力が強い。
竜人のようだが、本人の世界ではまた違う位置付けや言葉で表されるのだろう。
島の暮らしでの食糧確保はかなりの部分この人に頼っていたと思う。
気さくで、助力や気遣いを厭わず、自分の感情に正直だ。
この中で随一の武力を持つであろう人がそういう気質を持ち合わせていた幸運に感謝しなければ。
そういえば「さざなみさん」と呼ばれることもあったが、この人も漣の字を名前に持っているのだろうか?
・いぬさん
いぬと名乗っていたが本名なのか? 犬の獣人なのだろうか。
施設やその他の道具の製作を主に手掛けていた。
サバイバルには自信満々のような態度を見せていたが、よく体調を崩してもいた。
実際のところ、どちらかというとサバイバルには向いていないほうだったのでは?
水を浄化したり猛暑を凌いだり、といったライフラインの整備に熱心だったのは、
そういう自身の体質を考えてのものだった……とか。その恩恵を一身に受けた立場としてはそう思えた。
・シンジさん
この人も力持ちだった。
強面ではあるが、内面が粗暴でないことはすぐに知れた。
木を伐採して運ぶ、各種の材料を拾い集める、各所の設備や罠を見て回って収獲を回収する……
などなど力と体力を使う仕事でいつも駆けずり回っていたように思う。
そういう大変な作業や役回りに慣れているのだろうか。
律儀で献身的な性格は立場の弱さの裏返しかもしれないし、元の生活では案外苦労していたのかもしれない。
……
さて、こう整理してみると、この人たちのことをろくに知らないことが分かる。
見て分かること以外には、それぞれがどういう内面や事情を抱えているのかまるで知らない。
そういうものは一週間やそこらで知れるものではないのだろうけど。
逆に言えばこの人たちから自分自身がどう見えているのかも、さっぱり分からない。
しかし何かしら強い思いを抱かれていなければそれで十分だ。
「なんだか島に一緒に居て特に邪魔というわけでもなかった奴」──
そのくらいの印象であるならありがたい。
なんならこのあと別れたらすぐに忘れてもらっても全然構わない。
長く生きるにはそのほうがずっと都合が良い。