ワールドファイル『アル=ゼヴィン』
アル=ゼヴィンとはさまざまな姿をした魔族たちが生きる世界であり、二十を超える『島』があちこちに突き刺さった大地である。
ニンゲンの姿はそこにはない。
○その過去
数千年の昔、アル=ゼヴィンにはまだニンゲンがおり、『島』は天空を漂っていた。
そのころの地上は何があったのかひどく汚染されており、ニンゲンたちは魔族を地上に放置して、清浄な『島』で生活していた。
苦しい暮らしを送っていた魔族たちであったが、ある時類まれなる魔力を持つ子どもが生まれた。
やがて成長した彼は魔族を束ね『魔王』となり、ニンゲンたちから『島』を奪うべく侵攻を開始した。
だがニンゲンたちの側にも強大な魔力を持つ『勇者』がおり、戦いは熾烈なものとなった。
その後、一騎討ちの末に魔王が勇者を滅ぼし、果てしない戦争も終わるかに見えた。
だがニンゲンたちは最期まで抵抗を続け、魔王もまた赤子の一人に至るまでニンゲンを抹殺しろと自らの軍に命じ、戦争はニンゲンの絶滅をもって終結したのだった。
その後、魔王は王城へと凱旋する最中、自爆テロによってその命を散らす。
犯人が同じ魔族だったのか、あるいは取り逃がしたニンゲンの最後の生き残りだったのか、知るものはいない。
ともかく空白となったトップの座をめぐり、今度は魔族同士での争いが幕を開けることとなった。
その戦いは『島』に眠る力を活用することで際限なく拡大し、ついには全ての『島』を大地に叩き堕としてしまう結果となる。
後には汚染されきった大地だけが残され、ほとんどの魔族が死に絶え、アル=ゼヴィンは間もなく生命のない世界になるかと思われた。
だが、魔王の片腕でもあった学者『シュペルザ・ジュライ』が『島』に眠る力を応用して環境を再生させる手段を編み出したことにより、魔族はどうにかその命脈をつなぐ。
以後、魔族は長い時間をかけて各地の『島』に遠征してはシュペルザの技術で環境再生を行うことを繰り返し、現在では世界のほとんどが清浄な土地になりつつある。
○『島』
アル=ゼヴィンには全部で24の『島』があるとされているが、それ以外にも戦争で完全に破壊されてしまったものもあるとされる。
中には地上から見えないほどの位置に浮かぶ『幻の島』があると信じる者もいる。
『島』の内部には奇妙なエネルギーや物品が蓄えられており、使い方次第で破壊も再生ももたらす。
これらの物品を生み出したのはニンゲンによく似た種族であるとされている。
また『島』から漏洩するエネルギーの影響なのか、周辺には異常な変異を遂げた生物が棲息している。これらは一様に魔族や他の動物に害をなす存在で、『バケモノ』と呼称される。
多くの街や村は『島』から少し離れたところに、周囲を取り巻くような形で築かれている。
ひとつの『島』ごとにひとつの国があり、街々をまとめ上げている。
比較的最近に発見された『島』では開拓の作業も続いており、エリオの両親のような人々が日々努力している。
主な『島』と国には以下のようなものがある:
・第一の島『フィザ=ゼヴィン』
シュペルザが蘇らせた『島』であり、魔族の新たな出発点。
世界再生の記録をまとめた記念館がある。
・第二の島『クァロ=ウーロ』
森と湖沼に囲まれた『島』。
アル=ゼヴィンの魔法研究の中心地で、世界一の名門アカデミーを抱える。
・第三の島『オンセ=モ』
アル=ゼヴィン最大の工業国家が存在し、機械技術を急速に発展させている。
ここを中心に各国家に向けた鉄道の敷設が進んでいる。
発展が著しい一方、格差による治安の悪化が懸念されている。
レグル・スゥとその主人ビゾン・ブレンはかつてこの国に住んでいた。
・第八の島『エズ=マッス』
広大な湿地に突き刺さった『島』とその周りの国。
サッコ・ベノはここで生えてきた。
・第九の島『ダー=ノヴィン』
山脈に『島』が刺さってしまった場所。
ミュステの住むカノンペル村は少し離れた山の中にある。
エリオ・エリキサの通うアカデミーもこの国のもの。
○エルギ・シンジケート
アル=ゼヴィンに巣食う犯罪組織。
元々はオンセ=モで重税を課す政府に対する自衛の組織として結成されたが、徹底的な弾圧を受けて地下に潜伏。
やがて、金と暴力で人々を支配しようとする組織に変質し、巨大化していった。
特にオンセ=モでは、協力するにしろ敵対しているにしろほぼ全ての企業・組織が彼らと何かしらの縁を持っているとすら言われている。
最近では生きた死茸族から抽出できる成分で良質な薬物を精製できることを発見し、彼らの身柄を狙っている。
○トライガーディアンズ(TG)
時代とともに増加する犯罪に対抗すべく、第一〜第三の島が合同で組織した国家間警察組織。
エルギ・シンジケートの犯罪者たちを追う以外に、最近では人々を異世界に転移させる謎の『光』についても調査を行っている。
ニンゲンの姿はそこにはない。
○その過去
数千年の昔、アル=ゼヴィンにはまだニンゲンがおり、『島』は天空を漂っていた。
そのころの地上は何があったのかひどく汚染されており、ニンゲンたちは魔族を地上に放置して、清浄な『島』で生活していた。
苦しい暮らしを送っていた魔族たちであったが、ある時類まれなる魔力を持つ子どもが生まれた。
やがて成長した彼は魔族を束ね『魔王』となり、ニンゲンたちから『島』を奪うべく侵攻を開始した。
だがニンゲンたちの側にも強大な魔力を持つ『勇者』がおり、戦いは熾烈なものとなった。
その後、一騎討ちの末に魔王が勇者を滅ぼし、果てしない戦争も終わるかに見えた。
だがニンゲンたちは最期まで抵抗を続け、魔王もまた赤子の一人に至るまでニンゲンを抹殺しろと自らの軍に命じ、戦争はニンゲンの絶滅をもって終結したのだった。
その後、魔王は王城へと凱旋する最中、自爆テロによってその命を散らす。
犯人が同じ魔族だったのか、あるいは取り逃がしたニンゲンの最後の生き残りだったのか、知るものはいない。
ともかく空白となったトップの座をめぐり、今度は魔族同士での争いが幕を開けることとなった。
その戦いは『島』に眠る力を活用することで際限なく拡大し、ついには全ての『島』を大地に叩き堕としてしまう結果となる。
後には汚染されきった大地だけが残され、ほとんどの魔族が死に絶え、アル=ゼヴィンは間もなく生命のない世界になるかと思われた。
だが、魔王の片腕でもあった学者『シュペルザ・ジュライ』が『島』に眠る力を応用して環境を再生させる手段を編み出したことにより、魔族はどうにかその命脈をつなぐ。
以後、魔族は長い時間をかけて各地の『島』に遠征してはシュペルザの技術で環境再生を行うことを繰り返し、現在では世界のほとんどが清浄な土地になりつつある。
○『島』
アル=ゼヴィンには全部で24の『島』があるとされているが、それ以外にも戦争で完全に破壊されてしまったものもあるとされる。
中には地上から見えないほどの位置に浮かぶ『幻の島』があると信じる者もいる。
『島』の内部には奇妙なエネルギーや物品が蓄えられており、使い方次第で破壊も再生ももたらす。
これらの物品を生み出したのはニンゲンによく似た種族であるとされている。
また『島』から漏洩するエネルギーの影響なのか、周辺には異常な変異を遂げた生物が棲息している。これらは一様に魔族や他の動物に害をなす存在で、『バケモノ』と呼称される。
多くの街や村は『島』から少し離れたところに、周囲を取り巻くような形で築かれている。
ひとつの『島』ごとにひとつの国があり、街々をまとめ上げている。
比較的最近に発見された『島』では開拓の作業も続いており、エリオの両親のような人々が日々努力している。
主な『島』と国には以下のようなものがある:
・第一の島『フィザ=ゼヴィン』
シュペルザが蘇らせた『島』であり、魔族の新たな出発点。
世界再生の記録をまとめた記念館がある。
・第二の島『クァロ=ウーロ』
森と湖沼に囲まれた『島』。
アル=ゼヴィンの魔法研究の中心地で、世界一の名門アカデミーを抱える。
・第三の島『オンセ=モ』
アル=ゼヴィン最大の工業国家が存在し、機械技術を急速に発展させている。
ここを中心に各国家に向けた鉄道の敷設が進んでいる。
発展が著しい一方、格差による治安の悪化が懸念されている。
レグル・スゥとその主人ビゾン・ブレンはかつてこの国に住んでいた。
・第八の島『エズ=マッス』
広大な湿地に突き刺さった『島』とその周りの国。
サッコ・ベノはここで生えてきた。
・第九の島『ダー=ノヴィン』
山脈に『島』が刺さってしまった場所。
ミュステの住むカノンペル村は少し離れた山の中にある。
エリオ・エリキサの通うアカデミーもこの国のもの。
○エルギ・シンジケート
アル=ゼヴィンに巣食う犯罪組織。
元々はオンセ=モで重税を課す政府に対する自衛の組織として結成されたが、徹底的な弾圧を受けて地下に潜伏。
やがて、金と暴力で人々を支配しようとする組織に変質し、巨大化していった。
特にオンセ=モでは、協力するにしろ敵対しているにしろほぼ全ての企業・組織が彼らと何かしらの縁を持っているとすら言われている。
最近では生きた死茸族から抽出できる成分で良質な薬物を精製できることを発見し、彼らの身柄を狙っている。
○トライガーディアンズ(TG)
時代とともに増加する犯罪に対抗すべく、第一〜第三の島が合同で組織した国家間警察組織。
エルギ・シンジケートの犯罪者たちを追う以外に、最近では人々を異世界に転移させる謎の『光』についても調査を行っている。