八日目・中のキロク
「もうっ!叔父さんいつになったらちゃんとカンカン片付けてくれるのかしら!」
「ごべんなざい」「おなかもだしてねてかぜひくし!」「めんぼぐねぇ……」
お姉ちゃんが頼ったおとなだと言うもんだから、大層できた人だとおもっていた。
でもまぁ駆け込んで見ればダメダメのおじさんである。洗濯は適当だし、ご飯は作れない、
お掃除もちょっぴり。なんだこのひとは!
と、ススギくゃんと一緒にみんなの話を聞いてまわってた時に御伽屋クンから感じていた
「胡散臭さ」とか、「ダメなのにかわいいっておもうこと」とかを形容するヒトを思い出した。
私が御伽屋クンに感じる、ちょっとかみついたろかってかんじの
……じゃれるような気持ち。それだ。叔父さんに似てる。
あの人、父方の叔父さんでもなければ、母方のというわけでもないのだろう。
お姉ちゃんには変な縁が多い。本当に都合よく、必要な役割を持つ人が必ずやってくる。
お姉ちゃんから友だちの話を一つも聞こうとしなかった私が、口を出すことではないと
ずっと思っていたけれど。お父さんにもお母さんにも声色は似てないし背だって違う。
お姉ちゃんが信頼してるなら、酷いことはしないのだろう。
しないことは家事もそうだけど。家で吸わないくせにタバコの香りはするし、
お酒の香りは家で飲むものよりずっと高いものの香りがする。
しわくちゃのスーツに袖を通した形跡はないし…曰く、不労所得者らしいけど……
不労所得者のくせにガタイは良い。やんちゃした時に入れたとかいう足の入れ墨。
1日にする電話は必ず2回。無論家にいるときだけかかってくる電話の数だから
きっと外ではなにかやり取りがあって…………
と ストーカー行為をなんとなく繰り返しただけですごーく、怪しい。
怪しいけど。
お姉ちゃん以外に、はじめて『この人はだいじょうぶなひと』だとわかってたんだ。
なにもしてこない。お姉ちゃんにへんなこともしない。酷いことを勢いで言わない。
怪しいけど。
いや怪しいのはヤだな。私生活ダメすぎるのもヤダ。
だって私、ふつうの、変な味がしない…親の手料理が食べたいんだもん。


「ごべんなざい」「おなかもだしてねてかぜひくし!」「めんぼぐねぇ……」
お姉ちゃんが頼ったおとなだと言うもんだから、大層できた人だとおもっていた。
でもまぁ駆け込んで見ればダメダメのおじさんである。洗濯は適当だし、ご飯は作れない、
お掃除もちょっぴり。なんだこのひとは!
と、ススギくゃんと一緒にみんなの話を聞いてまわってた時に御伽屋クンから感じていた
「胡散臭さ」とか、「ダメなのにかわいいっておもうこと」とかを形容するヒトを思い出した。
私が御伽屋クンに感じる、ちょっとかみついたろかってかんじの
……じゃれるような気持ち。それだ。叔父さんに似てる。
あの人、父方の叔父さんでもなければ、母方のというわけでもないのだろう。
お姉ちゃんには変な縁が多い。本当に都合よく、必要な役割を持つ人が必ずやってくる。
お姉ちゃんから友だちの話を一つも聞こうとしなかった私が、口を出すことではないと
ずっと思っていたけれど。お父さんにもお母さんにも声色は似てないし背だって違う。
お姉ちゃんが信頼してるなら、酷いことはしないのだろう。
しないことは家事もそうだけど。家で吸わないくせにタバコの香りはするし、
お酒の香りは家で飲むものよりずっと高いものの香りがする。
しわくちゃのスーツに袖を通した形跡はないし…曰く、不労所得者らしいけど……
不労所得者のくせにガタイは良い。やんちゃした時に入れたとかいう足の入れ墨。
1日にする電話は必ず2回。無論家にいるときだけかかってくる電話の数だから
きっと外ではなにかやり取りがあって…………
と ストーカー行為をなんとなく繰り返しただけですごーく、怪しい。
怪しいけど。
お姉ちゃん以外に、はじめて『この人はだいじょうぶなひと』だとわかってたんだ。
なにもしてこない。お姉ちゃんにへんなこともしない。酷いことを勢いで言わない。
怪しいけど。
いや怪しいのはヤだな。私生活ダメすぎるのもヤダ。
だって私、ふつうの、変な味がしない…親の手料理が食べたいんだもん。

「……かえったら、ワガママ いってみよう。」

「親代わり、してくれるんでしょ? って。えへへ
こまっちゃうかな、叔父さん。」