🕓1306 / TIME
時間というのは、過ぎ去るともう取り戻せない。
だが…その法則が乱れているようだ。
この一帯は時間の流れが、僕が来た世界とは違う。
「…気のせいじゃないですよね?」
まほろば島にいた時は、やることが多すぎて気づかなかったが。
何もしないでいると、一日の時間が蓄積されていくようで。
僕は巡航船の青年に、そう尋ねてみた
「まったく、君のような勘のいい奴は…」
巡航船の青年は、自らが被っていた海兵帽をのつばを、くいと指で上げた。
いつも帽子と髪で隠れていた彼の表情がちらりと見えた。
その瞳に宿されていた意思は、好奇に満ちたものだったろうか
それとも——