Eno.78 淡島陽葵

34.残り時間、

島にいた時と同じぐらい長い、しずかな海の上

会話のような、しりとりをしたり
船室で島時間7日の疲れをとったりとそれぞれの時間を過ごしつつ、
この、あちこちに灯台の面影が残る異様な海を確実に前進しています。

 おっきなうさぎくんがいるほうで、透明な女の子によく似た雰囲気の人を見ました。一足早く帰るべき場所に帰って行ったんでしょう。

いま、残り時間を満喫しているみんなで"星を見る"はいつになるかな。

それと、真面目すぎる人と気ままな旅人さんは和解できたのかな?
 なにかが違う、
この長い船旅は、島で起きたことを整理する時間で、"星を見る"時を待っている私たちはあの島でまっすぐ自分らしくいまできることをしてきたから、整理する必要がないんだ。
 と、ふらっとみんながいるデッキに出てきた彼と何気ない言葉を聞いて思った。

それぞれに守るべき境界線があるんだよ。

  それはきっと絶対超えてはいけない。

 この海域は非日常だ。