九日目…?
「ユヅキ、学校どう?たのしい?」
「……うん!おねえちゃん今日ね、いずもりきわむクンがね…」
「ユヅキそれ隣のクラスのこやんけ〜お前自分のクラスは!?」
朝にコーヒー啜ってる叔父さんに「おはよう」といってからは、
帰宅するまで全くの無言を貫いて半年とすこし。
特定の『ステキな人』だけを追い、こっそり様子をうかがって過ごしてることは
この世でたった一人の信頼を寄せるおねえちゃんにすら言えなかった。
だっておねえちゃんはマトモな人だから、特定のクラスメイト多数を
学園内でストーカーする行為は自分の中でも『異常』そのものである認識を
否定されるのが怖かった。
ほんとうはそんなこと、おねえちゃんがするわけないのに。
きっと「ユヅキが人に興味を持ってくれて嬉しい」とか、
「友達にはなれた?」だとか、そういうことを口にするはずなのに。
おねえちゃんにさえ理解されないカスだったらどうしようって
そればっかりかんがえてた。今は、全く別に考えられる。


遭難した時……本当は、一人で過ごそうと思っていた。
みんなの意識が気が付いて『ミナモト』がいない、なんてだれも言わないと思ってたから。
はじめに砂浜に秘密基地を作ったのも、拠点の声を聞きながらすごせる快適な場所だったから
全然嫌いじゃなかったのに。
岩場で釣り竿的なものがあれば、自給自足できる。
でもみつからなくて、焦っていたらすぐそこに推しが、きらりクンがいて。
キミの目に『嫌いな自分』が写ったことに腹を立てたんだ。
推しの目にばっちいものがあることが耐えられなかったんだ。
誰かを呼びに行くじゃん、ふつう。
クラゲに刺されて溺れたらどうしてたの?なんて聞けなかったな。
まさかすぐ飛び込んでくるなんておもってもなくて。
朝海チャンまでやってきてくれて。いや通りすがりだったけど。うれしくて。
推しがふたり私の顔を覗き込んでくるなんて、今後ないファンサだとおもっちゃった。
私の予定、最初にめちゃくちゃにしたのはきらりクンだよ。
隅に寄って消えたかったけど、キミが釣りに行こうなんていうから
作ったこともないお弁当をこさえてしまって、すごいかおさせちゃってさ。
よく知らない人からたべものわたされてもたべちゃだめだよ。
キミに愛される人は幸せ者だろうなとおもうけど、お人好しすぎるから泣かせちゃいそう。
そこんとこ、直さないと。
女の子じゃなくて、ごめん。だまっててごめん。
帰ったらサッカー教えてね。あ!だいじょうぶ!

「……うん!おねえちゃん今日ね、いずもりきわむクンがね…」
「ユヅキそれ隣のクラスのこやんけ〜お前自分のクラスは!?」
朝にコーヒー啜ってる叔父さんに「おはよう」といってからは、
帰宅するまで全くの無言を貫いて半年とすこし。
特定の『ステキな人』だけを追い、こっそり様子をうかがって過ごしてることは
この世でたった一人の信頼を寄せるおねえちゃんにすら言えなかった。
だっておねえちゃんはマトモな人だから、特定のクラスメイト多数を
学園内でストーカーする行為は自分の中でも『異常』そのものである認識を
否定されるのが怖かった。
ほんとうはそんなこと、おねえちゃんがするわけないのに。
きっと「ユヅキが人に興味を持ってくれて嬉しい」とか、
「友達にはなれた?」だとか、そういうことを口にするはずなのに。
おねえちゃんにさえ理解されないカスだったらどうしようって
そればっかりかんがえてた。今は、全く別に考えられる。

「普通さ、思うわけ無いじゃん。
1年の頃目をつけてたクラスメイトが、2年に上がったら一同に集ってることとか。」

「私の存在が一番いらねぇ〜!!!
なんて、地獄なのか天国なのか……」
遭難した時……本当は、一人で過ごそうと思っていた。
みんなの意識が気が付いて『ミナモト』がいない、なんてだれも言わないと思ってたから。
はじめに砂浜に秘密基地を作ったのも、拠点の声を聞きながらすごせる快適な場所だったから
全然嫌いじゃなかったのに。
岩場で釣り竿的なものがあれば、自給自足できる。
でもみつからなくて、焦っていたらすぐそこに推しが、きらりクンがいて。
キミの目に『嫌いな自分』が写ったことに腹を立てたんだ。
推しの目にばっちいものがあることが耐えられなかったんだ。
誰かを呼びに行くじゃん、ふつう。
クラゲに刺されて溺れたらどうしてたの?なんて聞けなかったな。
まさかすぐ飛び込んでくるなんておもってもなくて。
朝海チャンまでやってきてくれて。いや通りすがりだったけど。うれしくて。
推しがふたり私の顔を覗き込んでくるなんて、今後ないファンサだとおもっちゃった。
私の予定、最初にめちゃくちゃにしたのはきらりクンだよ。
隅に寄って消えたかったけど、キミが釣りに行こうなんていうから
作ったこともないお弁当をこさえてしまって、すごいかおさせちゃってさ。
よく知らない人からたべものわたされてもたべちゃだめだよ。
キミに愛される人は幸せ者だろうなとおもうけど、お人好しすぎるから泣かせちゃいそう。
そこんとこ、直さないと。
女の子じゃなくて、ごめん。だまっててごめん。
帰ったらサッカー教えてね。あ!だいじょうぶ!

「私これでもけっこう、蹴り飛ばすの得意なんだよ!」