Eno.8 ベルギッテ

キラキラハッピー★な日々

いよいよジーランティスからそれぞれの世界に戻る。……順番に巡って貰えるのかな。それとも、境界を越えたら、それぞれの世界へと別れてしまうのかしら。

あの島にいたのは7日ぐらい。けれど、有形無形を問わず色々なものを貰い、手に入れた。

よく生き延びられたな、と思う。全員無事にこの船に乗ることが出来て良かった。

あの何だかよく分からないものから見られた光……あれを研究している人がいるぐらいの現象だったみたいで。結局あれが何なのかはよく分からないけれど、マナぴの笑顔を素敵にしてくれた、それで私は十分意味があったと思っている。

過ぎてみれば不思議なもので、はじめは不安で、森の中に駆け込みたい、一人で岩場に隠れていたい、そう思ってもおかしくなかったのに、いつから5人でいるのが当たり前だったのか、安心できていたのか、思い出せない。1日目からそうだったようにも思う。もちろん、生活に余裕ができて、話をしたり、……聞こえたりして、気持ちは変わっていったはずなのだけれど、数日前のことなのに、もう思い出せない。

もうこの後は、みんなの顔を直接見ることは無いだろう。またね、と言っても、本当にまた会えたら、それは奇跡だと思う。
けれど思い出は、島で感じた煌めきは、たとえ宝物をこの手から失ってしまったとしても、生きている限り私の心の中を照らし、前へと進ませてくれるように思う。