9. 船の上で食事会
島にやって来た船に乗り、沈んでいく島を見送った。
まずは船員から話を聞いた折、研究者と耳にした瞬間、リアムは露骨に顔を顰めた。

警戒心も露わに、フィンを後ろに庇ったのは半ば無意識。
しかしリアムの態度も何のその、「元の世界にはちゃんと返す」「それまでに島での体験談を聞きたい」と、
リアムにとっても他の遭難メンバーにとっても、何ら不都合のない内容だけで話は終わった。
リアムが警戒したような、研究のための後ろ暗い話、なんてものは全くなかった。
拍子抜けした気分のままで、リアムはのほほんとしているフィンと一緒に、船の上で食事を取る。
お腹にたまる主食も、甘味たっぷりのデザートも、後味爽やかなジュースも、みんなでお腹いっぱい飲み食いできる量があった。
幸いにも、誰も船酔いする様子もなく、生還記念パーティのような豪華さだ。
フィンはふわとろたまごのオムライスを食べて、ふにゃふにゃ笑顔を浮かべている。


探索に出かけなくて良いのは、手持ち無沙汰と言えばそうだが、フィンがアヒルのおもちゃやウサギのぬいぐるみを持って
船内をうろうろしていて、それに付き合って船内を歩いているリアムも暇にはならない。
さすがに勝手に部屋に入るわけにはいかないが、フィンは充分に探検気分を楽しんでいるようだ。
そうして、島に流れ着いた日から数えて八日目も、無事にすぎていこうとしている。
まずは船員から話を聞いた折、研究者と耳にした瞬間、リアムは露骨に顔を顰めた。

リアム
「研究だァ?」
警戒心も露わに、フィンを後ろに庇ったのは半ば無意識。
しかしリアムの態度も何のその、「元の世界にはちゃんと返す」「それまでに島での体験談を聞きたい」と、
リアムにとっても他の遭難メンバーにとっても、何ら不都合のない内容だけで話は終わった。
リアムが警戒したような、研究のための後ろ暗い話、なんてものは全くなかった。
拍子抜けした気分のままで、リアムはのほほんとしているフィンと一緒に、船の上で食事を取る。
お腹にたまる主食も、甘味たっぷりのデザートも、後味爽やかなジュースも、みんなでお腹いっぱい飲み食いできる量があった。
幸いにも、誰も船酔いする様子もなく、生還記念パーティのような豪華さだ。
フィンはふわとろたまごのオムライスを食べて、ふにゃふにゃ笑顔を浮かべている。

フィン
「おいしいの! リアムくん、いっしょにたべよー」

リアム
「おう。……ん、美味いな」
探索に出かけなくて良いのは、手持ち無沙汰と言えばそうだが、フィンがアヒルのおもちゃやウサギのぬいぐるみを持って
船内をうろうろしていて、それに付き合って船内を歩いているリアムも暇にはならない。
さすがに勝手に部屋に入るわけにはいかないが、フィンは充分に探検気分を楽しんでいるようだ。
そうして、島に流れ着いた日から数えて八日目も、無事にすぎていこうとしている。