神を捨て世界へ出よう
船の上で寝ていた若者は、気が付くと自分の家にいました。
呼び出されてお城に向かうと、王様は突然こう言いました。
『悪い魔王が復活して、世界に魔物が溢れかえっている。勇者として、魔王を倒してきてほしい』
若者は、はいと強く頷きました。
頷くはずでした。
「いいえ」
若者がどう答えようと、世界は何も変わりません。
けれども、若者にはそんなことはどうでもよかったのです。
一人の神様が手放した世界で、埃を被って久しい何もない道を走ります。
勢いのまま海に飛び込んだ若者が、その世界からいなくなったことに気付く人は誰もいませんでした。
世界を置いて、火がついたように飛び出していってしまった勇者。
悪い病気か魔法にかかったようなその現象を、創造主の世界では……このようにでも呼びましょうか。
『バグった』、と。

呼び出されてお城に向かうと、王様は突然こう言いました。
『悪い魔王が復活して、世界に魔物が溢れかえっている。勇者として、魔王を倒してきてほしい』
若者は、はいと強く頷きました。
頷くはずでした。
「いいえ」
若者がどう答えようと、世界は何も変わりません。
けれども、若者にはそんなことはどうでもよかったのです。
一人の神様が手放した世界で、埃を被って久しい何もない道を走ります。
勢いのまま海に飛び込んだ若者が、その世界からいなくなったことに気付く人は誰もいませんでした。
世界を置いて、火がついたように飛び出していってしまった勇者。
悪い病気か魔法にかかったようなその現象を、創造主の世界では……このようにでも呼びましょうか。
『バグった』、と。

「クッキー缶流された……俺の大事なごはんが……」