Eno.226 ケリヨト

物語。

彼は元の世界へ戻ることは無かった。

全てを内包するこの海に、己の命を預けることにしたのだった。

この先、海が牙を剥いて己を飲み込むならそれも良い。もし生き長らえたなら、ここに飲み込まれる人のために尽くすことにしよう。

暗い夜には篝火を焚き、