Eno.684 シジリ・クロバ

■36■星の煌めき

船旅も暫く続いてきて…
この島の皆さんで協力して形にした“星の力
その力が…ついにわたし達の目に映る時が来ました。

…キラキラとした光が空へと舞い上がって…
そして、わたし達の元へと降り注いできました。
なんだか、うまくは言えないんですけど…
“とても、綺麗な光景でした。”
突然、別の空間に放り出されたか様な…
神秘的で、今までに見たことがないような景色でした。
…“星の記憶”。そんな言葉が聞こえて来たような気がしました。
その言葉と…先ほど頭に浮かんだ“別の空間”という感想を思い出し、
この島に来たばかりの事を思い出しました。
…もしかすると、わたし達がこうして出会った理由は……

…いや、わたしにはあまり難しい事はわかりません。
ただ、もしかしたら、皆が過ごす世界は…想像を越える形で繋がっていたりするのかもしれません。
そう考えると、なんともロマンが溢れる感じがしますね。

その後、皆で星を見ながら…ご飯を食べ、お話をして。
楽しく、平穏な一時を過ごしていました。
しばらくすれば、見知った地が見えたのか、
船を降り、元いた場所へ帰ってくであろう方々も居ました。
…そっか、もうすぐ、皆さんともお別れなんですね。
なんだかあんまり実感がないや。確かに、無人島という場所ではあれど…
当たり前のように過ごしていた…“もう一つの日常”と言えるものが、あの場所にはあったのですから。
そう思うと…確かに名残惜しさはあります。…もうすぐ、わたしが居た世界も見えてくる気がします。
だけど、その時がきたら…
わたしは皆さんに、明るく挨拶をして別れたいと思いますっ。
いつかはわからないですけれど、きっと皆さんとはまた会える気がするんです。
だって、きっと…世界は思わぬ形で繋がっているのかもしれませんから!