---ただいま---
みんなできらきらの星の記憶を見て、またお腹いっぱいごはんを食べたあと。
彼は、海とどこかの川が交わるあたりで船から降りて、水の中を泳いでいきました。
あの島にいたときはうまく水に潜れなかったけど、不思議とここからなら泳いでいけると思ったのです。
だいたい1時間ほど。それはこの種族が呼吸をしなくても、自由に水の中を動ける時間。
彼は何も考えず、ただのんびりと大きな川を泳いでいました。
そして呼吸をするために水面に顔を出すと、目の前に見慣れた景色が広がっていました。
水辺にいくつかならぶ、木でつくられた簡素な家。
周りには、彼によく似た姿の大きなトカゲたちもいます。
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そんな声があちこちから聞こえます。
あの島で聞いていた言葉とは違う言語でした。

彼は変わらず、いつも通りの返事をしました。
言語はちがうけど、彼はいつもこんな感じなのです。
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そりゃあ、理解できないでしょう。

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彼はとにかく、いろんなことを話したくてしかたがありませんでした。
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しかし彼はとっても説明が下手くそでした。仲間の頭には何度も「?」が浮かんだことでしょう。
それでも、なんとか彼なりに島であったことを伝えました。
最初は疑っていた仲間たちも、彼が持ち帰ったたくさんの知識に驚き、次第に興味を持ち始めました。
人間と様々な種族が仲よく暮らすには、とっても長い時間がかかるかもしれません。
でも少なくとも彼の周りでは、人に対する気持ちが少しずつ変わっていったのでした……
————————————————————————————————
二足歩行の大きなトカゲの種族は、ある世界ではリザードマンと呼ばれ、人々を襲う敵としてえがかれていました。
ですが彼のように、人間に友好的なリザードマンもいるかもしれません。
またどこかで見かけたときには、怖がらず、いろんなお話を聞かせてあげてください。
そしてあの島で、彼の姿が時々変わっていたのは……
人間に怖がられるかもしれない、そんな気持ちがどこかにあったからかもしれません。
とっても鈍感な彼ですが、あの島でいろんなことを学んで、たくさん悩んで、少しだけ成長していることでしょう──
彼は、海とどこかの川が交わるあたりで船から降りて、水の中を泳いでいきました。
あの島にいたときはうまく水に潜れなかったけど、不思議とここからなら泳いでいけると思ったのです。
だいたい1時間ほど。それはこの種族が呼吸をしなくても、自由に水の中を動ける時間。
彼は何も考えず、ただのんびりと大きな川を泳いでいました。
そして呼吸をするために水面に顔を出すと、目の前に見慣れた景色が広がっていました。
水辺にいくつかならぶ、木でつくられた簡素な家。
周りには、彼によく似た姿の大きなトカゲたちもいます。
「あれ、いきてたのか…?」
「どこいってたんだ!」
そんな声があちこちから聞こえます。
あの島で聞いていた言葉とは違う言語でした。

「さかな とりいってた」
彼は変わらず、いつも通りの返事をしました。
言語はちがうけど、彼はいつもこんな感じなのです。
「で、とれたのか?」

「たべた」
「??????」
そりゃあ、理解できないでしょう。

「やいたのも うまかった」
「やいたの」

「にんげんは とっても やさしいんだ」
彼はとにかく、いろんなことを話したくてしかたがありませんでした。
「……おかしくなったか?」
「まぁ、あとでじっくり聞かせてくれ みんな心配してたんだぞ」
しかし彼はとっても説明が下手くそでした。仲間の頭には何度も「?」が浮かんだことでしょう。
それでも、なんとか彼なりに島であったことを伝えました。
最初は疑っていた仲間たちも、彼が持ち帰ったたくさんの知識に驚き、次第に興味を持ち始めました。
人間と様々な種族が仲よく暮らすには、とっても長い時間がかかるかもしれません。
でも少なくとも彼の周りでは、人に対する気持ちが少しずつ変わっていったのでした……
————————————————————————————————
二足歩行の大きなトカゲの種族は、ある世界ではリザードマンと呼ばれ、人々を襲う敵としてえがかれていました。
ですが彼のように、人間に友好的なリザードマンもいるかもしれません。
またどこかで見かけたときには、怖がらず、いろんなお話を聞かせてあげてください。
そしてあの島で、彼の姿が時々変わっていたのは……
人間に怖がられるかもしれない、そんな気持ちがどこかにあったからかもしれません。
とっても鈍感な彼ですが、あの島でいろんなことを学んで、たくさん悩んで、少しだけ成長していることでしょう──